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■港からやってきた

 ソースのこうばしい香りが鼻孔をくすぐる。大阪・難波の湊町リバープレイスにある粉もん屋「やん!なんば本店」。

 のれんをくぐると、全国各地のソース300種以上が入り口や調理場の棚に並ぶ。好みのソースで、お好み焼きや焼きそばを調理してくれる趣向だ。

 「ソースソムリエ」を自認する店長の澤田大輔さん(34)はソースを地酒にたとえる。

 「関西で粉もんは食文化。欠かせないソースは関西人の血に流れている」

 「神戸はソースの聖地。ソースだけ味わっても、めちゃめちゃおいしい」

     ◇

 一説によると、国内初のソース(ウスター)は1885(明治18)年、神戸で生まれたという。

 「阪神ソース」(神戸市東灘区…

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