高樹沙耶被告、大麻は「私の物ではない」初公判で否認も使用は認める
2017年1月24日6時0分 スポーツ報知
沖縄県・石垣島(石垣市)の自宅に大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反(所持)の罪に問われた元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江)被告(53)は23日、那覇地裁(潮海二郎裁判長)の初公判で「私が所持している物ではない」と起訴内容を否認した。
この日、日焼けした肌も戻り、髪に少し白髪も交じるなど落ち着いた印象で出廷。職業を聞かれると「宿泊業を経営しています」と答えた。起訴状によると、同被告は同居していた森山被告らと昨年10月25日、自宅で大麻約55グラムを所持したとされている。だが高樹被告は大麻を「森山さんの物です」と主張。森山被告も「全て私の物です」と認めた。
一方で高樹被告は使用については認めた。大麻は所持と譲渡は有罪になるが、使用だけでは罪に問われない。同被告は、数年前から更年期障害や親知らずを抜いた後遺症の痛みのため「月に4~5回使っていた」と供述。検察側から「市販の薬でいいのでは?」と聞かれても「大麻に信頼を置いていました」と強調した。
高樹、森山両被告は6、7年前に千葉でサーフィンをきっかけに出会い、大麻合法化運動を行ってきた。13年頃から石垣島で同居。森山被告は高樹被告について「心が通じる」仲としたが、同被告の弁護士は2人の関係について「男女の関係ではなく、友人関係と認識しています」と話した。
この日の那覇地裁には、午前8時45分から傍聴整理券が交付され、36席の一般傍聴席を求め423人が集まった。抽選は約12倍の高倍率になった。