卓球の世界選手権代表に選出され、小さくガッツポーズする平野(左)と張本。若い力で世界を驚かす【拡大】
新女王の目は、早くも世界選手権に向いていた。優勝から一夜明け、実感がわいてきたという平野。次なる目標は、世界選手権でのメダルだ。
「全日本チャンピオンとして臨む世界選手権。単では日本で一番いい成績でメダルを取りたい。複は二人で頑張って、金メダルを取れるようなペアになりたい」
全日本選手権の女子単を、史上最年少の16歳9カ月で制覇。世界選手権代表として、単に加え、決勝で戦った石川との複でも選出された。これまでは伊藤美誠(16)=スターツ=との“みうみま”ペアで注目を集めたが「(利き手が)右、左の方が組みやすい」と“かすみう”の結成に笑顔を見せた。右利きの平野は、左利きの石川と組んで頂点を狙う。
昨年秋には中国リーグで1カ月、単身武者修行に出た。世界トップの選手のほぼ全員と対戦し「全日本のボールは遅く感じた」と頼もしい。現在9位の世界ランキングを1年で5位に上げることを目指し、世界選手権前にも中国合宿を敢行予定。「東京五輪の競争が始まる。世界選手権はそのスタート」。頂点にもおごることなく、平野がまだまだ上を目指す。(角かずみ)