「お嬢サバ」と名付けられた完全陸上養殖のサバ=高嶋将之撮影
JR西日本は6月から、鳥取県岩美町でサバの養殖事業を始める。稚魚から一貫して陸で育てたもので、「お嬢サバ」のブランドで首都圏や関西に売り出す。
養殖では地下10メートルからくみ上げた海水を使用。地中でろ過されているため、寄生虫のアニサキスが付きにくい。稚魚を生産する同県栽培漁業センターとの共同研究で試験販売してきたが、採算のめどが立った。
刺し身で食べたり、通常は廃棄する白子も味わったりできるという。来春には3万~4万匹を卸す計画で、JR西の担当者は「手塩にかけて育てます」。【高嶋将之】