日本の行事に節分があることは多くの方がご存じだとおもわれますが、子供からの不意の質問にきちんと答えれる方はどの位いるでしょうか?
そもそも、この行事を理解して行っている方自体がかなり少なくなってきているのが現状なのです。
2016年の統計では、
- 豆まきはしない 44%
- 豆まきはする 30%
- 豆まきはしないが豆は食べる 24%
となっており豆まき自体が無くなりつつあると言う現状でもあるのです。
そこで、このブログを読んで豆まきを何故行うのか?を今一度再認識してみてはいかがでしょうか。
節分は昔は4回あった!!
節分と言えば2月3日だけと思いの方が殆どですが、実は昔は節分は4回あるのです。
節分とは、季節を分けると言う意味があり『立春.立夏.立秋.立冬』の前日を節分としていました。
では何故4回あったのが年に1回になったのでしょうか?
江戸時代以降は立春を1年の始まりと考えられ、その前日に邪気などの厄を払い新年を気持ちよく迎える準備として行われていました。
立春=正月
節分=大晦日
と言う解釈にて、2月3日の節分だけが現代まで伝わってきたとされています。
そもそも豆まきは何でするの?
豆まきのルーツは、平安時代の宮中行事にある『追儺(ついな)』と言う陰陽師達が旧年の厄や災いを祓い清める行事が行われており、室町時代には豆を撒いて鬼を追い出す行事へと発展し、現在の形となったとされている。
他にも豆を『魔の目』や『魔を滅する』と言う言葉との語呂合わせや昔、京都に現れた鬼を豆で追い払ったと言う説があります。
豆は大豆を炒った物が使われるのが主流となっておりますが、地方によっては落花生を使われております。
また炒った豆を使うのは、生の豆を撒いて拾い忘れた豆から芽が出ると縁起が悪いとされるのと、炒るを『射る』にかけているとされています。
鬼ってなんなの?
鬼とは目に見えない邪気や災いの事をいい、昔は災いは全て鬼の仕業とされてきました。
鬼の姿と言えば角があって虎柄のパンツを履いていますが、これは鬼が住むと言われる鬼門の方角が丑寅の方角であるので、この姿をしているとされています。
鬼と言えば『赤鬼.青鬼』が有名ですが色があるのにも意味があります。
鬼の色はあなたの心の色を表しており、赤.青だけではなく黄.緑.黒と全部で5種類あり色別しますと、
- 赤=欲望、渇望などの悪い心
- 青=悪意、憎しみ、怒り
- 緑=倦怠、眠気、不健康
- 黒=愚痴、疑いの心
- 黄=後悔、甘え
となります。
豆を食べるのはなぜ?
豆まきが終わったら、年の数だけ豆を食べますがこれにも意味があります。
節分に使われる豆は邪気が祓われた豆とされ『福豆』と呼ばれており、その豆を食べる事で福を体に取り込みその年を無病息災に過ごすことが出来るように祈願されていました。
場所によっては1つ多く食べますが、それは来年も無病息災でいられるようにと言う願いが込められています。
豆以外に節分に食べる食べ物
最も多くの方が『恵方巻』をあげると思われますが、それについてはこの後に書いています。
恵方巻や豆以外、節分に食べる食べ物があることはご存じでしょうか?
節分には『鰯(いわし)』や『蕎麦(そば)』を食べる風習もあります。
通常、蕎麦と言えば大晦日の年越し蕎麦を思い浮かべますが、江戸時代後期までは節分を大晦日と考えていたため節分に蕎麦を食べる風習が広くありました。
恵方巻はいつからあるの?
恵方巻は江戸時代後期から明治時代にかけて大阪の花街にて商売繁盛を祈願して食べられたのが始めとされており、当時は『丸かぶり寿司』や『太巻き寿司』と呼ばれており、『恵方巻』と言う名前になったのは1989年にセブンイレブンが始まりと最近なのです。
中に入っている具材については、最近は色んな具材がありますが、基本は七福神の七にちなんで七種類の具材を使われてきました。
恵方巻を1本そのまま目を閉じ喋らず食べると言うのは、商売繁盛の運を一気を貰うと言う意味が強くあり、場所によっては切ってはならないと言われていますが、解釈によっては大丈夫なのです。
『切ったら運気が逃げる』とお考えの方は多いと思いますが、こう考えてみてはいかがでしょうか、『恵方巻を切ることで悪い運気が切れる』と考えると切っても大丈夫ですよね。
(屁理屈とおっしゃられる方はお許しください。)
小さいお子さんに1本そのまま食べると言うことはかなり難しいです。
2017年の恵方は北北西の方角であり、この方角に歳徳神(としとくじん)がいると言われており、この恵方から来る幸福を恵方巻に絡めて体に取り込み『1年を幸せに過ごす』とお願います。
まとめ
いかがでしょうか?
節分とは、昔には4回あったと言うことには驚きです。
豆まきを行い、豆を食べると言うことは新しい年を怪我などをすることなく過ごすことが出来るよう祈願することが本来の目的なのです。
また、恵方巻などを食べて1年の幸福も願うなんて少し欲張りですね。
本来でしたら、『節分の掛け声』についても書いていきたかったのですが、情報の正確性に欠けるので今回は見送らせていただきます。
リクエストを頂ければブログに書いていきますので、宜しくお願い致します。
今回のブログはここまでです。
ご拝読ありがとうございました。
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