薬局

現在ハーボニー配合錠を服用されている方がいる場合には、すべての方に健康状態の確認をとり、回収、又はお薬自体を確認する必要があります。また、正規取引先以外から仕入れを行っている場合、お薬の仕入れ先をより信頼がおけるところに見直す必要があります。
また、徹底した確認作業が重要となり、患者さんにお薬をお渡しする前に、ボトルを開封し、中身を確認することが必要となるでしょう。

個人

普段飲んでいるお薬で、いつもと形状が違う、味が何か違う場合には、薬局にすぐ申し出ることが重要です。「いつもと違う気がするけど、まあ、良いか」と思って服用するのではなく、医師・薬剤師にすぐに相談するようにし、健康被害を防ぎましょう。

製造販売元

今回の問題を機に、販売会社であるギリアド・サイエンシズ株式会社は、ボトル包装からPTPシート包装に切り替える方針とのことです。但し、ボトル包装となっている医薬品は他にもあります。ボトル包装は、デメリットはありますがメリットもありますので、単純に包装を変えればいいという問題ではないと考えます。

まずは、薬局による一層のリスク管理が必要となってくると考えます。

おわりに

今回は、偽薬問題から考えるリスク管理について個人的な意見を述べさせていただきました。
C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽薬が出てきたことは、医療関係者にとっても、一般の方にとっても大変ショックな出来事であったと思います。今回の問題の中で調査中とされている部分もありますが、調査結果を待ちながら、同様のことが起きないように、どのように対策をたてていくべきか、引き続き考えていきたいと思います。
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