蹴球探訪
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【芸能・社会】松方弘樹さん死す 昨年から脳リンパ腫で闘病2017年1月24日 紙面から 東映の時代劇や「仁義なき戦い」などのやくざ映画で活躍し、テレビのバラエティー番組でも親しまれた俳優の松方弘樹(まつかた・ひろき、本名目黒浩樹=めぐろ・こうじゅ)さんが21日午前11時26分、脳リンパ腫のため東京都文京区の病院で死去した。74歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を開くか検討している。昨年2月に体調不良でコンサートの降板と主演舞台の中止を発表、リンパ腫で闘病していた。 ◆弟・目黒「穏やかな安らかな顔で旅立った」松方さんは昨年2月17、18日に関西地方などで開催されたジョイントコンサートを体調不良のため降板。激しい頭痛などはなく、体のだるさといったインフルエンザに似た症状で近所の病院を受診。大きな病院での検査を勧められ入院した。 同23日に所属事務所が「脳腫瘍の疑い」と発表。6月の主演舞台の中止が決まった。3月2日に「脳リンパ腫」と発表された。以来、抗がん剤を中心に治療に専念。闘病姿や病状がほとんど伝えられないまま亡くなった。 所属事務所は23日、報道各社にファクスで「復帰を目指し闘病中でしたが、願いかなわず逝去いたしました」と発表。 また、実弟で俳優の目黒祐樹は23日、東京都内の自宅前で報道陣に対し「とても穏やかな安らかな顔で旅立ちました。それがせめてもの救いだったと思います」と語った。 目黒が兄のもとに駆けつけたのは息を引き取った2時間半後くらいだったが「触るとまだかすかにぬくもりが残っていて、パチッと目を開けそうな感じでした」という。 病床の松方さんには内縁の妻である元女優山本万里子(43)が付き添っていた。目黒も松方のお骨について「いずれ両親の眠る京都のお墓に入ると思う。それまではパートナー(山本)が保管している」としている。 ◆東映時代・北大路欣也と2世スターで脚光父は近衛十四郎、母は水川八重子という俳優一家に生まれた。高校時代に父と同じ東映に入社し、1960年に「十七才の逆襲・暴力をぶっ潰せ」で主演デビュー。「赤穂浪士」「瞼(まぶた)の母」などの時代劇で二枚目スターとなり、「893愚連隊」といったやくざ映画でも人気を集めスターへの階段を上っていった。 父・十四郎とは「柳生武芸帳」シリーズで共演。同じく東映で2世スターとしてコンビで売り出された同学年の北大路欣也(父・市川右太衛門)とライバル視された。 73年の深作欣二監督「仁義なき戦い」に始まる実録やくざ路線では、あくの強い暴力団幹部を熱演。「県警対組織暴力」「北陸代理戦争」などで強烈な個性を発揮した。他の代表作に「柳生一族の陰謀」など。やくざ路線が窮地に立たされた時でも「諸先輩が作り上げてきたアウトローの世界。オレの時代で終わらせるわけにはいかない」と気を吐いた。 テレビでは74年、病気で降板した渡哲也に代わってNHK大河ドラマ「勝海舟」の主演に起用された。1988年から10年間続いた「名奉行遠山の金さん」では、不良っぽい金さんを演じ人気を博した。 また、バラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」では、照れ屋な一面を見せて親しまれた。趣味の釣りでも知られ、300キロを超す巨大マグロを釣って話題となった。 弟の目黒祐樹(69)も俳優。女優の仁科亜季子(63)は元妻。 ◆15年以上会えないまま「酒でも飲みたかった」息子・仁科克基松方さんの息子で俳優の仁科克基(34)は、98年に両親が離婚した後は母で女優の仁科亜季子のもとで暮らしていた。 昨年8月放送の関西テレビ「快傑えみちゃんねる」では、松方さんの入院先の病院を突き止め、お見舞いに行くためにその病院に電話をかけたが「(入院しているかどうかも)教えてもらえなかった」と告白していた。 この日、所属事務所を通じて「突然のことで、本当に残念で仕方ありません。15年以上も、会えないままの別れになってしまいました。最後にもう一度会って、一緒にお酒でも飲みたかったです。僕にとって偉大で、大変尊敬する役者でした。心からご冥福をお祈り致します」と悔やんだ。 日本テレビ系「ダウンタウンDX」の特番(昨年10月放送)では、父と一緒に暮らしていたときに「1回だけボコボコにされたことがあるんです」と明かした。中学2年のとき、松方さんの財布から毎週10万円ずつ抜いていたことがばれ、鉄拳をくらったことを懐かしそうに振り返っていた。 ◆「本気で愛した方…安らかに」元妻・仁科亜季子元妻で女優の仁科亜季子は、1998年に離婚した松方さんとの間に、俳優の仁科克基とタレントの仁科仁美(32)をもうけている。 所属事務所を通じ「このたびの訃報を聞き、大変驚いております。私が本気で愛し、2人の子どもを授かり、20年以上も共に歩んでまいりました方です。今は、安らかにおやすみくださいますよう、心よりお祈り申し上げます」とコメントした。 自身も91年5月に子宮頸(けい)がんを発症。14年3月には大腸がんを患い、3度の手術を受けている。 ▽北大路欣也(73)「仕事への情熱、夢と冒険、エネルギッシュに前進し続けた姿に、私は心から敬愛する仲間の1人です。さよならは言いたくない、また会おう、弘樹」 <松方弘樹> 1942(昭和17)年7月23日生まれ。歌手志望だったが、60年に東映からデビューすると、甘いマスクのスターとして仁侠(にんきょう)ものや時代劇に活躍。大河ドラマ「勝海舟」で共演の仁科亜季子と不倫関係に。元モデルの妻と別れて仁科と再婚するが98年離婚した。 PR情報
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