【ソウル聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相は23日、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像をめぐる韓日のあつれきについて、さまざまなルートを通じて解決に向け努力したいとの意向を示した。
政府ソウル庁舎での年頭記者会見で、市民団体が釜山の日本総領事館前などに建てた少女像をめぐる問題について「基本的に民間で行っていることで、政府が関与するのは難しい状況」と前置きしながらも「重要な関心事であるので政府も注視している。さまざまなルートで、さまざまなチャンネルを通じて協議を進めている。時間がかかるだろうが必ず克服できるように努力したい」と語った。
また米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に関しては「国民の生命と安全のために速やかに配備することが必要という点を前提に米国と協議を進めている」と説明した。
中国の反発に対しては「昨年6月に中国を訪問し、習近平国家主席や李克強首相と十分に話し合った。これからも政府一丸となってこのような努力を続けていく」と述べた。
自身の次期大統領選出馬に関しては「(大統領)権限代行として国内の難局を克服し、国政を安定させるために渾身の努力をしている。今はその考えだけだ」と述べた。そのために、政府と与野党と協力する必要があるとの認識も示した。