太陽のはるか遠くを回っていると予測される「第9惑星」を探すための観測が、ハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡で始まった。見つかれば天文学の歴史を塗り替える大発見になる。新顔の惑星は年内にも姿を現すだろうか。(原田成樹)
太陽系の外縁部と呼ばれる遠い場所を、未知の惑星が回っているかもしれないという説は昨年1月、米カリフォルニア工科大の研究チームが発表して注目を集めた。
チームは、外縁部で近年見つかった小惑星セドナなど6つの天体は、太陽を回る軌道が特定の方向に偏っていることに着目。重力のバランスを取るためには、これらと逆の方向に未発見の天体があると予測した。
重さや軌道などを計算したところ、地球の10倍ほどの重さを持つ新たな「惑星」の存在が浮かび上がった。中心部は岩石で、周囲を氷が覆う第8惑星の海王星と同じタイプの天体らしい。比重から推測される直径は地球の2〜4倍だ。
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