ひきこもりの高年齢化 深刻な実態を報告
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「ひきこもり」をテーマにしたシンポジウムが22日、名古屋市で開かれ、ひきこもりの長期化・高年齢化が進むことで、本人や家族が就職や経済的に深刻な課題に直面している実態が報告されました。
シンポジウムは、NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」が開いたもので、ひきこもりの子どもを抱える家族などおよそ150人が参加しました。
まず、ひきこもりの長期化・高年齢化に関して去年、家族会が行った調査結果が報告され、40歳以上で10年以上ひきこもっている61人のケースを聞き取り調査したところ、最初にひきこもりになった年齢の平均は22.9歳で、43人に就労の経験があり、仕事がきっかけでひきこもった人が目立っていたということです。相談先としては、病院が39人で最も多くなっていました。
また、全国の150余りの自治体の福祉窓口に調査した結果、相談のあったひきこもりの本人の年齢で最も多かったのが40代でした。
相談内容は、「就労」「人間関係」「経済的な困窮」の割合が高かったと言うことです。
シンポジウムでは、このほか、精神科の医師が、ひきこもりの長期化、高年齢化に伴う心身の状況について「23年ひきこもっている49歳のケースでは、栄養障害で身長が10センチ縮まるなどの症状が見られた」と報告し、医療面での支援の重要性を指摘しました。
内閣府が去年発表したおととし12月の時点での推計では、ひきこもりの人の数は全国でおよそ54万人でしたが、若者の支援が目的だったため調査の対象は15歳から39歳までで、40歳以上のひきこもりの実態はよくわかっていません。
KHJ全国ひきこもり家族会連合会の伊藤正俊共同代表は「高齢の親が亡くなったあとに誰が支えるのかなど、社会全体の問題として考えていくことが重要だ」と話していました。
まず、ひきこもりの長期化・高年齢化に関して去年、家族会が行った調査結果が報告され、40歳以上で10年以上ひきこもっている61人のケースを聞き取り調査したところ、最初にひきこもりになった年齢の平均は22.9歳で、43人に就労の経験があり、仕事がきっかけでひきこもった人が目立っていたということです。相談先としては、病院が39人で最も多くなっていました。
また、全国の150余りの自治体の福祉窓口に調査した結果、相談のあったひきこもりの本人の年齢で最も多かったのが40代でした。
相談内容は、「就労」「人間関係」「経済的な困窮」の割合が高かったと言うことです。
シンポジウムでは、このほか、精神科の医師が、ひきこもりの長期化、高年齢化に伴う心身の状況について「23年ひきこもっている49歳のケースでは、栄養障害で身長が10センチ縮まるなどの症状が見られた」と報告し、医療面での支援の重要性を指摘しました。
内閣府が去年発表したおととし12月の時点での推計では、ひきこもりの人の数は全国でおよそ54万人でしたが、若者の支援が目的だったため調査の対象は15歳から39歳までで、40歳以上のひきこもりの実態はよくわかっていません。
KHJ全国ひきこもり家族会連合会の伊藤正俊共同代表は「高齢の親が亡くなったあとに誰が支えるのかなど、社会全体の問題として考えていくことが重要だ」と話していました。