寒い時期になると起きやすいのが『こむら返り』です。このこむら返りは寝ている時に、突然なってしまい激痛が足に走ってしまう嫌なものですよね。そこで、激痛が走るこむら返りを予防するための飲食物を7種類紹介しましょう。
カルシウムで筋肉を収縮させやすくする
カルシウムは、筋肉をスムーズに収縮させる働きがあるので、足がつってしまうこむら返りを予防するためには摂取しておきたい栄養素になります。
牛乳
カルシウムを摂取するものと言えば、多くの方が牛乳を連想するでしょう。しかし、日本人は牛乳を飲んでしまうと下痢になりやすくて、カルシウムを摂取しづらいのです。牛乳を消化するための消化酵素である乳頭分解酵素(ラクターゼ)というものが、日本人は不足しています。
これが、原因になって日本人は牛乳を飲むと下痢になってしまいますが、欧米人は古来より牛乳を飲んでいるのでラクターゼが多いのでしょう。
日本人が下痢になりやすい牛乳ですが、カルシウムを豊富に含んでいるのは間違いないので、牛乳でカルシウムを摂取するのは有効な方法でしょう。そして日本人のなかには牛乳を飲んでも下痢になりづらい方もいるので、下痢がそれほどひどくない場合は牛乳でこむら返りを予防するのは重要です。
ヨーグルト
牛乳と同じ乳製品であるヨーグルトもカルシウムが豊富に含まれています。そして、ヨーグルトは牛乳に比べて下痢になりにくいので、牛乳で下痢になってしまう方はヨーグルトを食べる事によってカルシウムを摂取する事がおすすめです。
さらに、牛乳によるカルシウムの吸収率は40%ですが、ヨーグルトはそれより吸収率は良いのです。そのため牛乳よりヨーグルトのほうがカルシウムを摂取する方法として有効と言えるでしょう。
カリウムで筋肉の動きを制御
私達人間の細胞には、カリウムイオンがあって、血中にはナトリウムイオンがあります。このカリウムイオンとナトリウムイオンがお互いに関連し合って筋肉を動かしているのです。そのためカリウムが足りなくなると筋肉が予測出来ないほど動いてしまい、こむら返りになってしまいます。
アボガド
カリウムの多い食べ物が『アボガド』で、世界一栄養の高い果物として有名です。そのため、別名で「森のバター」と言われているほどで、古代から多くの人間が食べてきた果物です。
アボガドを食べる方は少なくて、どのような料理で食べれば良いのだろうかと悩むかもしれません。多くの方はアボガドをサラダで食べているので、野菜と一緒に食べるのも悪くありませんが、それ以上におすすめなのがヨーグルトをかけて食べる方法です。
ヨーグルトはカルシウムが含まれているので、ヨーグルトをアボガドにかけて食べれば、一度にカルシウムとカリウムを摂取出来るのです。
ドリアン
フルーツの王様と言われる『ドリアン』は、アボガドに次いでカリウムの多い食べ物です。このドリアンはクリーミーな味わいで栄養も豊富なのですが、唯一の問題点があります。
それが匂いです!鼻にツーンとくるような匂いがするので、ドリアンを食べられる方は少ないでしょう。さらに毎日食べられるような食材という訳でもないので、ドリアンからカリウムを摂取するのは難しいかもしれませんが、カリウムが多いので紹介しました。
バナナ
カリウムの多い果物として、最も有名なのが『バナナ』でしょう。バナナは皮をむいて、そのまま食べる事が出来るので気軽に毎日食べる事が出来ます。さらにスーパーで販売されているバナナは安価なので、簡単にカリウムを摂取出来る物がバナナと言えます。
このバナナもヨーグルトと一緒に食べる方法も有効なので、カルシウムも一緒に摂りたい方は、ヨーグルトと一緒にバナナを食べたほうが良いでしょう。
ナトリウムも重要な栄養素
カリウムイオンとナトリウムイオンが関連しあって、筋肉を動かす訳ですから、カリウム同様にナトリウムも摂取する事が重要です。
梅干し
ナトリウムが多い食べ物と言えば、あまり思いつく方がいないかもしれませんが、梅干しにはナトリウムが多く含まれています。梅干しは、おにぎりに入れる具として、古来より日本人に好まれてきました。そのため、日本人であればナトリウムは摂取しやすい栄養素と言えます。
イカの塩辛
ご飯のおかずとして人気がある『イカの塩辛』は、ナトリウムは豊富に含まれています。ただし、塩分が高いので食べ過ぎないように注意する必要があります。イカの塩辛を食べるのが苦手な方は、パスタにイカの塩辛を使った料理もあるので、色々な料理にチャレンジしてみるのも悪くないでしょう。
こむら返りを予防する栄養素と飲食物のまとめ
足に激痛が走るこむら返りは、足を冷やすと起きやすいので、今のような冬場は気を付けなければいけません。こむら返りを予防するためには、普段からカルシウム・カリウム・ナトリウムを飲食物から摂取しておく事が必要です。
こむら返りの回数が多くなってくると肉離れになる可能性もあるので、偏った食生活を送らないようにしましょう。