ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

任天堂「スイッチ」に生かされた惨敗WiiU“最大の反省点”

週刊ダイヤモンド編集部
2017年1月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
東京・有明で開催された任天堂のスイッチの発表会。14~15日の一般体験会では2日間で2万人以上が来場した Photo by Reiji Murai

 WiiUの反省は生きるのか──。任天堂が1月13日に開催した新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の発表会の会場で、同社幹部は「サードパーティー(外部のソフトメーカー)との関係は特に大事」と漏らした。

 2012年12月に発売したWiiU。累計販売台数は1336万台(16年9月末時点)にとどまり、累計1億台を超える大ヒットを記録したWiiに遠く及ばず、任天堂の業績不振を招いた。その主因はソフトの不足。発売当初の主要ソフトはたった2本しかなく、出だしでつまずいて普及が進まなかった。これで、外部のソフトが集まらず、「遊べるソフトが少ない」というイメージが定着。任天堂史上、最も売れない家庭用ゲーム機となった。

 13日のスイッチ発表会で任天堂が強調したのはソフトの品ぞろえだ。本体と同時に発売するソフト8本は、「ゼルダ」や「ドラクエ」など自社・他社の人気ソフトを投入する。さらに、大手50社を超えるソフトメーカーが80本以上を開発中とアピールした。

 スイッチのソフト開発では、WiiUでソフトメーカーから敬遠された任天堂の独自ツールを捨て、「アンリアルエンジン」など外部の汎用開発ツールを採用。同じツールを使うソニーの「プレイステーション4」のソフトもスイッチに転用できるため、外部のソフトが増えやすくなった。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧