蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【スポーツ】[駅伝]神野貫禄、青学の後輩2人かわす2017年1月23日 紙面から
◇都道府県男子中学生から社会人までがたすきをつなぐ第22回全国都道府県対抗男子駅伝が22日、広島市平和記念公園前発着の7区間、48キロで開催され、長野が2時間19分9秒で3年ぶりの栄冠に輝いた。7度目の優勝は大会最多記録を更新。2位は19秒差で福岡。前回覇者の愛知は、アンカー神野大地(コニカミノルタ)が青学大の後輩との激しいつばぜり合いを制し、3位に食い込んだ。 長野は4区の本間敬大、5区の名取燎太(ともに佐久長聖高)が区間1位の快走を見せた。6区で2位に落ちたが、最終7区で上野裕一郎(DeNA)が首位を奪った。 ◇ 小さく両手を上げてゴールテープを切った。神野が青学大の後輩である京都・一色、静岡・下田らとの3位争いを制した。連覇はならなかったが、5位から2つ順位を上げてフィニッシュ。埼玉・設楽悠、優勝した長野・上野に次いで最長13キロを区間3位と好走した。 負けられなかった。後輩2人らとの激しい競り合い。スタート前は「3人一緒だな」と談笑したが、たすきを受けると変わった。「真剣勝負。みんなガチだった」。3キロ手前で先行していた一色らに下田とともに追いつくと、追い抜きたいのを我慢。「絶対に行けるところで行った」という10キロ手前でスパートしてまず下田、さらに追いすがる一色を振り払った。 「意地を見せられた。せこい勝ち方ですけど」と神野。昨年までチームメートとして箱根駅伝などを走った後輩2人はマラソン出場に向けて練習している最中。スピード練習はしていないだけに、ラスト勝負で勝てると踏んでいた。先輩らしく、ぶっちぎって勝ちたい思いもあったが、故郷・愛知の期待を背負っての出場。勝負に徹した。 社会人1年目の今季は1万メートルの自己ベストを更新。トラック、駅伝で好結果を残せた。「1年目はほぼ100%の流れ」と胸を張る。今後は2月5日の丸亀国際ハーフマラソン、同19日の青梅マラソンで30キロを走る予定。その先には「2年目に走ると決めていた」というマラソンを見据える。 「挑戦ではなく記録を狙う。2時間一桁台や一発目から日本記録を狙いたい」と神野。「東京五輪のマラソンでメダルを取ることが陸上人生最大の目標」と言い切る23歳が勝負の年へ駆けだす。 (麻生和男) PR情報
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