元女優の高樹被告 初公判で大麻所持の起訴内容否認

元女優の高樹被告 初公判で大麻所持の起訴内容否認
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沖縄県の自宅で大麻を所持していた罪に問われている元女優の高樹沙耶被告の初公判が開かれ、高樹被告は「私が所持しているものではない」と述べ、起訴された内容を否認しました。
元女優の高樹沙耶、本名、益戸育江被告は(53)、沖縄県の石垣島の自宅で乾燥大麻およそ55グラムを所持していたとして、同居していた男2人とともに、大麻取締法違反の罪に問われています。

23日は、このうち高樹被告と、会社役員の森山繁成被告(58)の初公判が那覇地方裁判所で開かれ、高樹被告は、「私が所持しているものではない」と述べて、起訴された内容を否認しました。

また森山被告は、「自宅にあった大麻はすべて私のものです」と述べ、1人で所持していたと主張しました。

これに対し検察は、「4年前に2人が同居を始めた際、高樹被告は、森山被告からの大麻を使いたいという求めに応じていた。森山被告の大麻合法化の運動に共感していた」と事件のいきさつを指摘しました。

このあとの被告本人への質問で、高樹被告は「大麻は森山被告のものだ」と述べたうえで、「2、3年前に親知らずを抜いて後遺症がひどく月に4、5回大麻を使っていた時もあり、医療大麻に信頼を置いていました。ひとりで使用したことはなく、森山被告に聞いて使っていて、入手経路も全く知りませんでした」と主張しました。

法廷での様子は

元女優の高樹沙耶被告は、紫色の服に緑色のズボンをはいて法廷に現れました。裁判長から名前や住所を質問されると、いずれもはっきりとした口調で答えていました。検察官が、提出した事件の証拠について説明を始めると、拳を握りしめたり、体を前後にゆっくり揺らしたりする様子が見られました。

傍聴券の倍率は約12倍

高樹被告の初公判を傍聴しようと、那覇地方裁判所には多くの人が傍聴券を求めて列をつくりました。裁判所によりますと、36の傍聴席に対して、およそ12倍の423人が並んだということです。