沖縄県副知事 辞任の意向 教員試験合格依頼の報道受け
沖縄県の安慶田副知事は、県の教員採用試験をめぐり特定の受験者を合格させるよう教育委員会に働きかけたと一部で報道されたことを受けて、事態を早期に収拾させたいとして辞任する意向を固め、翁長知事に伝えました。
沖縄県の安慶田副知事は、おととし行われた県の教員採用試験をめぐり、県教育委員会の幹部に受験番号が書かれたメモを渡したうえで「よろしく」と伝え、特定の受験者を合格させるよう働きかけたと一部で報道されていました。
これについて安慶田副知事はこれまで、「報道に指摘された口利きの事実はない」として疑惑を否定してきましたが、23日、NHKの取材に対し、「この問題が長引くことで翁長知事の県政運営を停滞させており、迷惑をかけている。翁長知事に職にとどまるよう説得されたが、おととい辞任する意向を固めた」と述べて、翁長知事に辞任する意向を伝えたことを明らかにしました。
安慶田副知事は、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設阻止を掲げる翁長知事の側近として政府との協議にあたってきただけに、翁長知事の県政運営に影響が出ることは避けられないという見方が広がっています。
これについて安慶田副知事はこれまで、「報道に指摘された口利きの事実はない」として疑惑を否定してきましたが、23日、NHKの取材に対し、「この問題が長引くことで翁長知事の県政運営を停滞させており、迷惑をかけている。翁長知事に職にとどまるよう説得されたが、おととい辞任する意向を固めた」と述べて、翁長知事に辞任する意向を伝えたことを明らかにしました。
安慶田副知事は、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設阻止を掲げる翁長知事の側近として政府との協議にあたってきただけに、翁長知事の県政運営に影響が出ることは避けられないという見方が広がっています。
翁長知事「大変残念 県民におわび」
沖縄県の翁長知事は緊急の記者会見を開き、「安慶田副知事は、一連の報道で多くの県民に不安を与え誤解を抱かせたことは重大であり、辺野古新基地建設問題などで重要な時に県政運営に混乱を招いた責任を取りたいとのことだった」と述べました。
そのうえで翁長知事は、「安慶田副知事には普天間基地の問題や予算編成などで国との調整にあたってもらった。余人をもって代えがたく、大変残念で胸がかきむしられるような思いだが、本人の意思は固く、職を辞することを承認した。県民の皆様には、混乱と不安をもたらす結果となりおわび申し上げる」と述べました。
そのうえで翁長知事は、「安慶田副知事には普天間基地の問題や予算編成などで国との調整にあたってもらった。余人をもって代えがたく、大変残念で胸がかきむしられるような思いだが、本人の意思は固く、職を辞することを承認した。県民の皆様には、混乱と不安をもたらす結果となりおわび申し上げる」と述べました。