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 カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄委託した冷凍カツが不正に横流しされた事件にからみ、壱番屋は、廃棄処理で追加費用が生じたなどとして、産業廃棄物処理業者「ダイコー」(同県稲沢市)=罰金50万円の判決が確定=側に損害賠償を求めて提訴する方針を固めた。壱番屋への取材でわかった。

 同社によると、問題発覚後、ダイコーの敷地内に放置されていた自社廃棄物約5・7トンを自主回収し、三十数万円の費用がかかった。また、一連の問題で信用を傷つけられたとして賠償を求めていくという。

 壱番屋の担当者は「ダイコーは食品リサイクルの優良業者に認定され、信用していたのに裏切られた。行政も含め何が問題だったのか、民事訴訟を通して明らかにしたい」という。

 ダイコーの大西一幸会長(76)は約6万枚の廃棄カツを食品関連会社「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)に無許可で販売し、処分費用約28万円を壱番屋からだまし取ったとして廃棄物処理法違反や詐欺の罪に問われた。懲役3年執行猶予4年、罰金100万円の名古屋地裁判決が確定している。