ラーメン店強盗殺人で初公判 元従業員「殺意なかった」

ラーメン店強盗殺人で初公判 元従業員「殺意なかった」
平成27年、愛知県春日井市のラーメン店で従業員を殺害したうえ現金260万円余りを奪ったなどとして強盗殺人などの罪に問われている店の元従業員の初公判が名古屋地方裁判所で開かれ、元従業員は「殺意はなかった」と主張しました。
愛知県春日井市の無職、宮地良多被告(29)はおととし9月、2週間ほど前まで勤めていた市内のラーメン店で、従業員の荻原典章さん(35)を鉄の棒で殴って殺害したうえ、別の男性従業員にも大けがをさせたほか、売上金など260万円余りを奪ったとして強盗殺人などの罪に問われています。


宮地被告は、警察から任意で事情を聴かれていた際に逃走しましたが、翌日、大阪の実家で見つかり、逮捕されていました。23日に名古屋地方裁判所で開かれた初公判で、宮地被告は「殺意はなかった」と述べました。
また、弁護側も「被告は勤務が厳しかったことなどから『会社に嫌がらせをしたい』と思い、被害者らを気絶させようとしただけで、殺意はなかった」と主張しました。

一方、検察は「被告は重さおよそ2.5キロの鉄の棒で2人の頭などを複数回殴っていて、殺意があったことは明らかだ」と指摘しました。