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春日井のラーメン店強殺、殺意を否認 名地裁で初公判

 愛知県春日井市のラーメン店で従業員2人が死傷し、売上金が奪われた事件で、強盗殺人と強盗殺人未遂などの罪に問われた元従業員の無職宮地良多被告(29)=同市=に対する裁判員裁判の初公判が23日、名古屋地裁で始まった。被告は「殺意について認めてはいない」と述べ、起訴内容を一部否認した。

 公判は計14回開かれ、判決は2月27日の予定。検察側は冒頭陳述で、被告が重さ約2・5キロの鉄筋で被害者の頭や顔を狙って殴っていることを指摘。「人が死ぬ危険が高いことを認識していた」と主張した。弁護側は、過重労働させられた店への嫌がらせが動機だったとし、「気絶させるつもりで殴った」と殺意を否認。強盗致死罪などにとどまると主張した。

 起訴状によると、被告は2015年9月、春日井市の「うま屋ラーメン春日井朝宮店」に侵入し、従業員荻原典章さん=当時(35)=の頭や顔を鉄筋で数回殴って殺害。別の男性従業員の頭や顔も鉄筋で殴って大けがをさせ、店内の金庫から売上金263万円を奪ったなどとされる。

 事件を巡っては、逮捕前に県警春日井署で任意の事情聴取を受けていた被告が、捜査員の制止を振り切り逃走。被告は途中で電車に乗りながら、愛知、岐阜両県や大阪府などを約90キロ歩き、同府岸和田市の実家にたどり着いたが、逃走から約26時間後に身柄を確保された。

(中日新聞)

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