「結論ありき」の非専門家ブログが社会を混乱させている:世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広める会 というブログがあります。
専門家と称する匿名の現役研究者の方を中心に、複数の管理人によって運営されているサイトで、STAP細胞問題について科学的に正しい理解を広めることを目的としているそうですが、更新される記事群を見る限り科学的な正確さは二の次にして、小保方晴子さんを応援する人達や小保方さんの悪口を言い合う場となっているようです。
http://blog.livedoor.jp/peter_cetera/archives/9676749.html
こういうのでは話になりませんが、科学的に正しい理解ということ自体は大切なことで、STAP細胞問題に関する間違った情報が広がることを危惧する科学者が「正しい理解」を啓蒙する為に書いたものとしては、ハーバービジネスというネットメディアに『いまだ根強い「本当はSTAP細胞はあった!」説がやっぱりおかしいこれだけの理由』という記事が9月の末頃に出ていました。
クマムシ博士として有名な堀川大樹氏が書いたこの記事は、「ドイツでSTAP細胞作製に成功!」という噂が流れていたことに対して、現役研究者の方が書かれた大変真摯な内容だと思いますが、これも大事なところで誤解されている部分があり、ソースをきちんと読み込まずに堀川氏の中に形成された、実体のはっきりしないイメージに対する反論記事となっていました。
参考:「科学リテラシーとメディアリテラシー」
有志の会でも、研究者だという方からのコメントを頂くことも多く、一般の人達の理解不足を補正して頂くことも多々ありますが、中には肝心なところで不確かな根拠に基づき逆に間違った情報を事実であるかのごとく話す人もいます。
情報は受け取る側のリテラシーも重要ですが、そもそも発信する側に思い込みや決めつけがあっては正しい理解を社会に広めること即ち「啓蒙」することにはなりません。特に専門性の高い科学問題に関しては、判断基準を権威に頼らざるを得ないために、ことに発信者の信用度が重要になって来ます。
私達はこれまでNHKを初めとしたマスコミ報道が如何に偏っていたのかを明らかにしてきましたが、それに関する議論において匿名で専門家を自称する人達から示される見解には、信頼に足るものは残念ながらあまりありませんでした。科学的に正しい理解を広めるためには、イメージでものごとを決めつけるのではなく、一般の人達から抱かれている多くの疑問に対して、基本的事実をしっかりと踏まえた上での、本物の専門家による真摯な対応が必要となって来るでしょう。
近々BPOではNHKの報道による人権侵害問題について委員会決定が出されることになると思われます。NHKが引き起こした問題に対してどこまで踏み込んだ言及がされるか分かりませんが、STAP事件の構図の一端でも見えてくれば事態は大きく動き始めることになるでしょう。その際には、騒動当時のマスコミによる強烈な刷り込みから逃れられない自称専門家ではない、ものごとを結論ありきで決めつけることのない、正しい議論が進むことを期待しています。
コメント
コメント一覧
>本当の犯人は若山氏ではなく、その周辺の人物と思っています。
>若山氏は説明責任を果たしていただきたいですね。
>そうすれば本当の犯人があぶり出されるのではないでしょうか。
おっしゃる通りだと思います。
今回のバカンティ氏の発言内容からも見て取れることですが、論文撤回に至る過程においては、若山氏はもちろんですが、ネイチャー編集部すらも、論文の責任著者でありラストオーサーであるバカンティ氏の意向を相当に無視して暴走してしまったのではないか、という疑いが濃厚なのです。
繰り返しになりますが、STAP論文の実質的な責任者は若山氏であり、本来ラストオーサー、コレスポンディングオーサーは若山氏であるべきだったというのが私の従来からの主張ですが、ネイチャー側からすればそんなことは関係ありません。
事実としてバカンティ氏がラストとコレスポである以上、バカンティ氏から「この件は若山氏に任せている」とでも言われない限り、ネイチャーとしては、論文撤回についての話し合いに関しては、バカンティ氏を窓口として進めていくしかないはずのものです。
ところが実際は、あたかも若山氏がSTAP研究の事実上の最高責任者であるかのようにものごとが進行していたようなのです。これは明らかにおかしい。このようなことは若山氏の力によってできることではないはずです。若山氏がネイチャー編集部の本来あるべき方向性を歪めるような権力を有するはずはありません。
ですから、私は、若山研とは独立に、「上」からの何らかの「圧力」がネイチャーに対してかかっていたと見ているのです。
**
http://blog.livedoor.jp/peter_cetera/archives/11569947.html#comments
24. L 2017年01月09日 18:39
いずれにせよ、この特許は無理筋のようですね。
**
こういうのを「語るに落ちる」と言います。だれも、この特許が無理筋かどうかの議論はしていないのに。それは L さんの願望なのでしょうね(笑)。おそらく世界中にいるのでしょう。この特許を潰したい研究者が。
それと、海外の上が成立しないよう特許庁に圧力をかけているということは、アメリカが独り占めしたい、などと言っていた他の見解と反しているように思われますが。
結局、欲しいのか欲しくないのかよく分かりませんね。一部で研究は継続されているという話もありましたが、成果発表はなにもないですし。特許審査も含め、気の長い話です。
「アメリカが独り占め」?
そんなこと言った覚えはありませんよ。
「バカンティ研が独り占め」と言ったのですよ。
それに、そもそもどこからも迫害されるような研究は、仮に特許が取れたところで今後も進まないと思いますが。価値があるとも思えません。
ちなみに私はそんな迫害はないと考えていますが。
>それに、そもそもどこからも迫害されるような研究は、仮に特許が取れたところで今後も進まないと思いますが。価値があるとも思えません。
科学のことを知らない人ですね。
迫害されようがされまいが、特許が取れようが取れまいが、そんなことと研究の進展、価値とは何の関係もありませんよ。
まずは目の前にかかっている色眼鏡を取って、事実を素直に見つめることをおすすめします。
なら特許にこだわる意味などないではないですかw
3年も何も出てこないのが事実ですよ。そんな科学はないですが。
仕事でもないですが。
社会のことを知らない人ですね。
研究しようがしまいが、小保方が不正をしたという事実とは何の関係もありませんよ。
まずは目の前にかかっている色眼鏡を取って、事実を素直に見つめることをおすすめします。
>なら特許にこだわる意味などないではないですかw
こだわっているのはあなたですよ(笑)。
特許が取れようが取れまいが、そんなことと研究の進展、研究の価値とは何の関係もないということです。
もちろん、もし特許が取得できれば、現在疑惑の目にさらされているSTAP細胞、STAP現象の実在について、有力な傍証になると思います。
>3年も何も出てこないのが事実ですよ。そんな科学はないですが。
科学のことを本当に何も知らないんですね(笑)
「3年も何も出てこない」新発見などいくらでもあります。
科学のこと、科学の歴史のことをしっかり勉強してください。
しかも、この3年の間に、STAP細胞、STAP現象の実在を傍証する有力な研究発表が相次いでいます。
①アメリカ・テキサス大学キンガ博士らによる「損傷誘導性による筋肉由来の幹細胞様細胞(iMuSCs)」論文(「2015年11月27日)
②ドイツ・ハイデルベルク大学の研究グループによる「JurkatT細胞を用いたSTAP細胞再現実験」論文(2016年3月10日)。
③兵庫医科大の研究グループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞(「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」)があることを発見(2017年1月5日新聞報道)。
これらの論文、発見があるのになぜ「3年も何も出てこないのが事実ですよ」などと言えるのか、本当に不思議でなりません。
>仕事でもないですが。
科学とビジネス(仕事)とは異なりますよ(笑)。
中にはビジネスと思って研究を行っている人もいるかもしれませんが、最先端の、未知の、未踏の分野の、成功するか失敗するかまったくわからない研究を行っている科学者は100%、科学とビジネスとは別ものと考えていると思います。
聞いたことないですが、一例をご教授いただけますか。
価値があるのに特許が取れなくていいなどという話も聞いたことがないし。
まともな仕事もされていないようで。
>聞いたことないですが、一例をご教授いただけますか。
ぜひ、科学史の勉強をされてください。
なお、繰り返しますが、この3年の間に、STAP細胞、STAP現象の実在を傍証する有力な研究発表が相次いでいます。
①アメリカ・テキサス大学キンガ博士らによる「損傷誘導性による筋肉由来の幹細胞様細胞(iMuSCs)」論文(「2015年11月27日)
②ドイツ・ハイデルベルク大学の研究グループによる「JurkatT細胞を用いたSTAP細胞再現実験」論文(2016年3月10日)。
③兵庫医科大の研究グループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞(「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」)があることを発見(2017年1月5日新聞報道)。
これらの論文、発見があるのになぜ「3年も何も出てこないのが事実ですよ」などと言えるのか、本当に不思議でなりません。
>価値があるのに特許が取れなくていいなどという話も聞いたことがないし。
日本語が読めないようですね(笑)。
こちらももう一度書きましょう。
特許が取れようが取れまいが、そんなことと研究の進展、研究の価値とは何の関係もないということです。
>まともな仕事もされていないようで。
どうも社会常識がないようですね(笑)。
社会経験の無い学生さんですか?
いちいち自分で探すのが手間だから、一例を教えてくださいって言ったんですよ。沢山あるんでしょ。そもそも勉強するかしないかは、あなたが強制することではないですよ、笑。
?
製法特許も通らないで、STAPは価値のある研究になるんですか。作成できるのに特許は通らない、おかしな話ですね。
上記のような事実認知をしてしまう歪みは、健全ではないねぇ。
南青山さんは、どこにも【強制】している文脈はないのだが、PMMとやらは【強制】だと言い出す始末。(苦笑
こういう歪んだ事実認知をしてしまうものがSTAP関連の不確かな情報に翻弄されるのは仕方がないとしても、会話において歪んだ認知に過ぎないものをさも、事実であるかのように幼稚ないちゃもんをつけてしまっては会話相手も苦労することだろうさ。(苦笑
上記も支離滅裂だぞ。(苦笑
広義の意味で特許とは特定人の能力(技術)、資格、権利、といった法的保護(保護法益)を適用するものであるわけだが、当然のように広義の意味で【対象の価値】を推し量るモノではない。
【価値】をつけるのは、各々の自由領域による問題に過ぎず、特許が通ろうが、通るまいがSTAP研究そのものの価値には何ら関係しない。
特許が通っていても、広義の意味で価値がつかない技術や発明はいくらでもあるんじゃないかねぇ。(苦笑
しかしま、PMMとやらはおかしな思考をしているねぇ。(苦笑
社会経験が浅いのは思考を辿れば自明だが、それ以前に無知なんだろう。
無知につける薬はないということですね。
STAP細胞、STAP現象を否定しようとするのはこの手の輩ばかり。
現実を直視できず、自分の頭の中の妄想世界に浸り込んでいるだけ。
>「バカンティ研が独り占め」と言ったのですよ。
6月のコメント欄でさんざん言ってきてことなんですが、STAP研究の成果は、論文も特許も、即ち学問的にも経済的にも、ほとんどすべてバカンティ研のものになってしまった。実際に研究を主導した若山氏や最大限の協力を惜しまなかった若山研の貢献度はほぼ0にされてしまった。そこに最大の問題があったのです。
なぜそんな馬鹿なことになってしまったのか?それは小保方氏の公式の所属がバカンティ研のままで(研究員給与がバカンティ研から)、STAPに関する研究費もバカンティ研から出ていたからでしょう。こんなことになってしまった最大の責任は一体誰にあるのか?
これについての私の考えは以前と変化しましたので、改めてここで明確にしておきたいと思います。それは、やはり、当時理研の理事長であった野依良治氏であろう、私はそう考えています。
このような不毛な言い争いは当ブログの目的から大きく離れてしまいますし、せっかくの意見も中身が読み手に伝わらなくなってしまいますので、挑発的なコメントは控えて頂きますようお願いします。
意見は十分PMMに伝わっているので特に、残して置く必要性はないが「消しゴム係」さんの「せっかくの意見も中身が読み手に伝わらなくなってしまいますので、挑発的なコメントは控えて頂きますようお願いします。」という「挑発的なコメントによって中身が読み手に伝わらない」と考えるならそれは間違いだし、伝わらない理由づけにはならない。
人間の脳内処理というのは、例えば、意見は「取捨」してインプットされてるわけで、 要となる意見の中身を捨てて挑発的な言い回しを態々拾い上げあまつさえインプットしているとしたら、そういう取捨をする読み手の問題なのだよ。
同じことを木星さんは「結論ありきブログ」の管理人にされたはずだ。
翻訳の【剽窃】というくだらない部分を拾い上げられ、肝心な中身が捨てられたわけだが・・・。
言い争いが不毛かどうかは、第三者が決めることではないけれど、「言い争いの場を提供しているわけではない」という理由づけの方が好感がもてるのだが、どうだろうねぇ?
小保方さんも言い争いが出来る相手に恵まれればどれほどよかった事かと今更ながらに思うのだ。
そもそもこうした自己妄想型の認知は、国から提供される税金を理研が研究予算として申請し自社の各研究事業に振り分けているのだから研究者個人に納税者の大衆が税金ドロボーであるかのようにバッシングする文脈も歪んでいることになるが、それが理解できない、気付けないのである。
"The applicant has submitted a statutory declaration from Charles A. Vacanti, M.D.
While it is acknowledged that a retraction of a journal article does not mean that all data provided therein is inherently bad. It is noted that there is significant doubt in the field as to how the invention is to be performed. The applicant is referred to D8 as previously cited and D12 and D13 which were cited by the EPO which specifically discuss the reproducibility of the experiments performed within D4 and D5 and which is the subject of the current invention.
This brings significant doubt on the validity of the current application; as such on the balance of probabilities the support, enablement and utility objections as previously raised are respectfully
maintained below."
論文の撤回が、そこに記載されたあらゆるデータが本質的に悪いことを意味しないことは認めるが、発明をどのように実施するかに関しては検証論文に照らして重大な疑念が残っているので、EnablementとUtilityの拒絶理由は維持するよ、って感じでしょうか。
declarationで疎明できても、検証論文の存在までは否定できないのでこんなものでしょう。
ただUSPTOは栗原先生が言うようにdeclarationを重く見るので、もう少し出願人よりの判断が示されるかもしれません。
>論文の撤回が、そこに記載されたあらゆるデータが本質的に悪いことを意味しないことは認めるが、発明をどのように実施するかに関しては検証論文に照らして重大な疑念が残っているので、EnablementとUtilityの拒絶理由は維持するよ、って感じでしょうか。
「検証論文」とは、例のネイチャーに載った査読を受けていないアンチの意見広告みたいなものですよね。それについてはおそらくアメリカの特許庁からもコメントがあったのでしょう。今回の「バカンティ宣言」の中にはそれに対する反論が含まれています。
要するに、「あの連中は何のテクニックも持っていないし、我々がプロトコールに示したような方法すら試してみることもしていないのだ。そもそもSTAP作成は難しい。再現はそう簡単ではないのだ。ネイチャーだってそのことは認めていたはずだぞ」と。
極めて理にかなった反論ですね。
でも、信頼できるのはそこまで、でしょうね。これらの幹細胞から成熟した細胞への分化実験は?どこまで成功しているの?成熟したneural cellは?あの写真だけ?immunohistochemicalもやったと書いてあるけれど、何を調べたの?そこは書いていない。膵β細胞だという根拠は?histochemicalだけではわからないよ。
>「あの連中は何のテクニックも持っていないし、我々がプロトコールに示したような方法すら試してみることもしていないのだ。そもそもSTAP作成は難しい。再現はそう簡単ではないのだ。ネイチャーだってそのことは認めていたはずだぞ」と。
極めて理にかなった反論ですね。
特許実務の観点から、特にEnablementへの反論としては、明らかにごまかしてる感満載の反論だと思いました。
なぜならdeclarationでは、再現するには技術が必要と言いながら、その技術がどのようなものかも、それが論文/特許明細書に記載されているとも明言していないからです。
Enablementは、当業者が発明を製造し、使用できるように明細書を記載しろ、という要件ですから、そこを避けているので、反論としては弱いという印象を持ってます。
>特許実務の観点から、特にEnablementへの反論としては、明らかにごまかしてる感満載の反論だと思いました。
「特許実務の観点」については私にはよくわかりませんが、バカンティ氏は別になにもごまかしてはいないと思いますよ。指摘された問題点について反論しただけでは?自分たちも再現はここまでしかできていないと正直に語っているではないですか?
>再現するには技術が必要と言いながら、その技術がどのようなものかも、それが論文/特許明細書に記載されているとも明言していないからです。
テラトーマやキメラを再現する技術については、「避けている」というよりも、バカンティ氏にもわからないのでは(笑)?幹細胞発現までについては、すでに複数の詳細なプロトコールが出されているのでは?
幹細胞発現 → 幹細胞マーカー発現
まあ、一般論と言うか、原則論としてはそうなのかもしれませんが、再現性については、他の人が書いてある通りにやってもできないとか、あるいは本人すらできないということだってあり得ると思いますよ。それがその特許出願を拒否する理由になるのか、私は疑問ですね。一度でもできているならば、特許が成立してもいいのでは?
しかし、「224. J・ワトソンさん」のご意見を拝聴して、野依氏のある発言を思い出し、私なりに自問自答してみた。
以前、野依氏は「若山さんがキメラを創りさえしなければこんなことにはならなかった」と発言したそうです。
このことは、私はキメラの偽物を創ったからだとばかり思っていましたが、実はキメラは本物だったのではないか。
つまり、STAP研究の成果が、小保方さんを含むバカンティ研vs理研となり、結果的にすべてがバカンティ研のものになってしまったため、理研としては本物のキメラを抱えて総引き揚げをしたのではないか。その結果、野依前理事長は国益を守ったことになるのではないか。と考えてみました。
しかしながら、その場合であっても野依前理事長の対応は間違っています。
科学の本分としたら、本物のキメラが出来たらこの上ないことだし、そのことを忘れて、各々が成果を囲い込めば、研究は進まないこと一つとっても、科学者集団組織のトップがとるべき対応ではないと思うし、小保方さんは科学に関係なく、理不尽にも葬り去られて無念この上ないと思う。
この科学のことより予算獲得に重きを置く、自己顕示欲の強い野依氏の個性が、役所とは違うこの科学者集団の中で、妬みや不正を招くことになったと思う。したがって、私の中で「三大バカトップ」の座から外れることはありません。
小保方さんが日本人でなく、キャサリン・某という外国人であっても、今のように応援できるかどうかも自問自答したが、これには自信がない。しかし、キャサリンが小保方さんと変わらぬ日本語の発言と、日本人的所作と雰囲気を持つなら応援すると思う。(そんな外人おらんやろ!)
>以前、野依氏は「若山さんがキメラを創りさえしなければこんなことにはならなかった」と発言したそうです。
重大な発言ですね。さもありなん。野依氏はおそらく、STAP研究が本格的に始まる前に、若山氏から、小保方氏のことについて相談を受けていたではないでしょうか。なんとか小保方氏を理研で正式に採用し、STAP研究についての研究費も理研で出せないだろうか、と。
野依氏の判断は「そんな研究に金は出せない」というものだったのかもしれません。おそらくキメラができる可能性は低いと見ていたのでしょう。理研から金が出ないとなったからこそ、若山氏は、小保方氏に対して、国の若手研究者のための研究助成制度があるからそれに応募してみたらどうかとすすめるしかなかったのです。「あの日」に書かれているように。
そして、結果的に、小保方氏はバカンティ研の正式な研究員になることが決まってしまった。おそらくこの時点において、STAP研究に関する成果はバカンティ研のものになることが決まったのです。野依氏には理研のトップとして先見の明がなかったと言わざるをえません。若山氏がキメラ実験に成功してからは、そのことは誰の目にも明らかとなった。トップの不明によって国益が失われたのです。
そうです。しかし、野依氏にとっては、キメラが本物であれば、自分の輝かしい経歴に実に惨めな汚点がつくことになる。あれが偽者であってくれれば、自分の失態をチャラにすることができる。だから、思わず口走ってしまったのでしょう、「若山さんがキメラを創りさえしなければこんなことにはならなかった」。
>結果的にすべてがバカンティ研のものになってしまったため、理研としては本物のキメラを抱えて総引き揚げをしたのではないか。
そうです。そのためにこそ「結果ありき」の石井調査委および桂調査委を立ち上げて、STAP研究は捏造改竄だったと認定し、STAP細胞はなかったと決めつけたのです。いずれも理研の調査委員会ですから、野依氏のゴーサインがなければできなかったことです。STAP研究には出せない金も、自分の失敗を帳消しにするためなら出せたのでしょうか。
>小保方さんが日本人ではなく ...
日本人、外国人は関係なく、小保方晴子さんであったからこそではないでしょうか。
小保方さんは、何か特別の魅力をもった方です。
こういうコメントって、真面目に科学的な議論をなさっている方々の顰蹙を買うかも知れませんが、まあ、大目に見て下さい。
おそらく、若山氏は頼まれると嫌とは言えない性格なのでしょう。よく言えばお人好し、悪く言えば優柔不断。「悪い奴ほどよく眠る」?そんな度胸のありそうな人ではないですよ。でも、こういう人って一旦切れると爆発してしまう。周りはみんな驚いてしまう、「だって、自分でいいよいいよ僕がやるからって言ってたじゃんよー」
「巨悪」のわけないでしょう。
「若山君、大丈夫だよ。これは君のラボでやった仕事だ。それは間違いないのだから、契約書になんと書いてあろうがそんなことは問題ではない。特許はハーバードと理研で半々、そのくらいが落とし所だろう。いざとなれば、私がバカンティ氏と直接掛け合っても構わんよ。誠意を持って話せば必ずわかる。アメリカ人と言ったって同じ科学者なんだから。」
しかし、バカンティ氏はそんな甘ちょろい人ではなかった。筋金入りのアメリカ人。契約によって保証されている自分の正当な権利については、徹底的に追求するのが当然だと理解している。一歩たりとも譲るつもりはなかったのです。
そういうことだったのでは?あくまで、想像ですがね。
このことは、もしアメリカ特許庁がSTAP特許をrejectしようという強い意向をもっているならば、実に不可解な話です。というのは、あの内容はまさにSTAP特許に示されたキメラもテラトーマも実はできていない、間違いであるということを示した唯一と言っていい公式文書だからです。これは論文が撤回されているとか、他施設による再現性がないなどという事実より、はるかに重い意味を持つはずです。
もしあれが真実であるならば、STAP特許がrejectされるのはあまりにも当然だということになる。しかも、これもまた、ネイチャーに掲載されているのですから(もちろん私に言わせれば、これも単なる意見広告にすぎませんが)。これがスルーされているということは、アメリカの特許庁は、あれには意味がないと見做しているか、なんらかの政治的な理由で無視しているか、と考えるほかありません。
第一に、これまでにもさんざん議論してきましたように桂調査委報告書は「結論ありき」の単なるでっちあげ文書です。あれではSTAP幹細胞=ES細胞という証明になっていません。そんなことは、ちゃんとした専門家が普通に調べればすぐにわかることです。
第二に、アメリカ特許庁はアメリカ政府の一部門でしょうから、基本的にアメリカの国益を守るための役所です。バカンティ氏というアメリカ人がSTAP特許を取得することはアメリカの国益にかなうことであり、アメリカの特許庁が十分な根拠もなくこれを拒否する理由は存在しません。
ですから、私はおそらく、アメリカの特許庁にはSTAP特許を本気でrejectしようとする意志はないのだろうと考えております。
下記の栗原先生の記事中より、non final office action にアクセスできますので読んでみてください。page 9の最終段落からpage 12までです。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20160728-00060483/
桂報告書への言及はありませんが、今野氏のNature Brief Communications Arisingへの言及はしっかりありますから。
declarationに記載がないのは、vacanti氏が答えてないからです。
しかしUSPTOがアメリカ人に甘い点には同意します。
JPOは逆なんですけどね。
それに特許の場合、論文とは違ってテラトーマやキメラのデータが必ずしも必須なわけではありません。
また、宣誓というのも、日本人が考えるよりも重く扱われるようです。
したがって、米国に関しては、declarationでEnablementの疎明は十分として、特許になる可能性もそれなりにあるだろうと思ってます。
逆にJPOはEnablementの基準が最も厳しい部類に入ります。
ES細胞捏造事件の黄氏の特許がUSPTOで成立している一因です。
ただ、最近米国も、以前よりはEnablementの基準が厳しくなっているようです。なので、成立/不成立のどちらの可能性が高いかは断言しにくいですが、審査官が女性のようなので(どこの国でも、女性の審査官の方が厳しいので)不成立の方かな、と勝手に予想してます。
>今野氏のNature Brief Communications Arisingへの言及はしっかりありますから。
確認しました。
>declarationに記載がないのは、vacanti氏が答えてないからです。
認めます。特許庁がスルーしたのだろうという私の推測は誤りでした。したがって、「アメリカの特許庁にはSTAP特許を本気でrejectしようとする意志はないのだろう」と判断する根拠はありません。
>特許の場合、論文とは違ってテラトーマやキメラのデータが必ずしも必須なわけではありません。
それはそうかもしれません。しかし、あの特許出願の中身はテラトーマ、キメラ、さらには胎盤までもできる全能性細胞の作成法ということですから、そこに示されたデータが間違いであると証明されない限りその内容で特許が成立する可能性もあるだろうと思います。
>米国に関しては、declarationでEnablementの疎明は十分として、特許になる可能性もそれなりにあるだろうと思ってます。
バカンティ氏が今野氏らのデータに言及しなかった理由はわかりませんが、氏の言うように論文撤回や他施設における再現性の欠如が却下の理由になるとは思えません。また私は、今野氏らのデータがSTAP=ESの証明になっているとも思いませんので、やはり特許が成立する可能性は相当高いと考えております。
要するにこれは、特許審査の過程において、審査官が「こういうこと書いている人もいるけど、どうなんですか?」と言っているに過ぎないでしょう。別にこれでリジェクトですよと言っているわけではなく。
このような疑問に対しては、論文におけるレフリーコメントへの対応同様に、合理的な反論がなされれば、それらが最終的なリジェクトの理由になることはないでしょう。
特にキメラ、胎盤。これについては若山氏のやったことだから。そして、ご本人は自信がないと言っている。
>one of the seven coauthors stated that he lacked confidence in th data
でも、こんなことは特許審査においてリジェクトの理由になるとは思えない。この発言がthe dataが偽物であることの証明にはならないから。いわゆる「特許戦争」において、自分の分け前が少ないことに不満を持った研究者が腹いせにつぶしてしまおうと考える、結構あることでしょうから。
ネイチャーは私企業ですから、どのような基準で論文を却下しようとそれは基本的に彼らの勝手です。ですから、バカンティ氏も言っているわけです。「ネイチャーが却下したのなら、他のジャーナルに出せばいいだけだ。」別にそれで何の問題もないわけです。
ただ、特許はそうはいきません。こちらは金の問題が生じます。もし、特許庁が十分な根拠もなく却下した場合、後にそれが真実であったと判明し、その技術が世界中でフリーに使用されてしまったならば、出願人は大きな経済的損失を被ったことになります。当然国に対して損害賠償請求をすることになるでしょう。
ですから、特許というものは、「間違いの可能性がある」程度では却下しにくいのです。確実に間違っていると証明されない限り。テラトーマやキメラや胎盤に関しても、そんな証明はどこにもないのですよ。今野氏の意見広告?あんなものはなんの証明にもなっていません。
Oct4B, CD90, and CD73 are upregulated in bladder tissue following electro-resection of the bladder
Takumi Takeuchi,1 Akiko Tonooka,2 Yumiko Okuno,1 Mami Hattori-Kato,1 and Koje Mikami1
J Stem Cells Regen Med. 2016; 12(1): 10–15.
Published online 2016 May 30.
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「根本的疑問ブログ」コメント欄のtokkaさんからの情報ですが、また一つSTAP現象を支持する論文が現れました。今度は日本発です。関東労災病院泌尿器科の先生方だそうです。
膀胱腫瘍に対して電気的切除術を行ったところ、その電気刺激によってOct4を発現する多能性細胞が出現したということのようです。マーカーレベルでの話ではありますが、外的刺激によって初期化が起こったことが示唆されています。
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Introduction
In 2014, Obokata et al., reported a cellular reprogramming phenomenon with acid treatment called stimulus-triggered acquisition of pluripotency (STAP). Unfortunately, their article was retracted because of misconduct, and the trial to replicate of the STAP cell phenomenon by other groups failed[1]. Nevertheless, the idea that strong environmental stimuli may reprogram differentiated somatic cells into less-differentiated ones is still worth pursuing.
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「論文は撤回され、他施設による再現実験は失敗したけれど、小保方さんが報告したSTAPのアイディアには、今なお追求する価値がある。」
いいですね。in vivoでは、筋肉、神経に続いて今度は膀胱でした。これは大変だ。次々に現れそうですね。
18. あの 2017年01月15日 14:18
しかし、ワトソンというのはまともに論文が読めないで好き勝手いう人だね。
『Oct4B, CD90, and CD73 are upregulated in bladder tissue following electro-resection of the bladder』の論文のことだけど。
「 Mesenchymal stromal cells, but not pluripotent stem cells, may be mainly involved in bladder tissue repair.」
というのが論文の結論。
筆者らは[多能性細胞」の出現を否定している。
OCT4の場合、細胞の多能性に関与するのは、Oct4A であって、
Oct4Bではないから。今回、刺激によって上昇したのはOct4Bだから、細胞の多能性とは関係ない。
論文に丁寧に書いてあるじゃん。
19. J・ワトソン 2017年01月15日 15:07
18. あのさん
>「 Mesenchymal stromal cells, but not pluripotent stem cells, may be mainly involved in bladder tissue repair.」
>というのが論文の結論。
そのようですね。みなさん、大変失礼いたしました。またしても、私の勇み足だったようです。ところで、あのさん、せっかくだから教えてください。こちらはどうなんでしょうか?
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http://www.hyo-med.ac.jp/news/20161114_1.html
兵庫医科大学 最新情報
多能性をもつ「iSC細胞」の実用化に向けた再生医療についての研究を開始
**
こちらの研究における虚血誘導性多能性幹細胞:iSCs(ischemia-induced multipotent stem cells)これは体細胞の初期化を示唆しているのではないのですか?
それから・・
18. あのさん
>OCT4の場合、細胞の多能性に関与するのは、Oct4A であって、
>Oct4Bではないから。今回、刺激によって上昇したのはOct4Bだから、細胞の多能性とは関係ない。
これはどうなんでしょうか?
>Discussion
>The functions of Oct4B and Oct4B1 are basically unknown.
Oct4Bの機能は基本的によくわかっていないのですね。しかし著者らはこう書いています。
>Electro-resection of bladder tissue and the subsequent reactions in the present study may have caused the stress-triggered appearance/infiltration of Oct4B protein-expressing cells.
つまり、電気的な刺激によってstress-triggeredのOct4B発現が生じた可能性はある、と。したがって、何らかのレベルの初期化が生じた可能性もある。ただし、Oct4Aは出ていないとすれば、bladder tissue repairに関与したのは、「mainly 主として」Mesenchymal stromal cellsであろう、ということですね。
ということは、著者らは、「一部においては」Oct4B発現細胞が関与していた可能性も否定していないということでは?
@@@@@@@@
以上、1月7日のエントリーから移動しました。
末尾に『※本エントリーでは、小保方さんへの応援コメントのみ受け付けます。(議論不可)』と書いてあるように、あのエントリーでは小保方さんに声援をという趣旨に添わない「18.あの」のようなコメントは受け付けません。たとえそれが重要な議論であっても基本的には削除対象です。
議論される場合は、こちらのコメント欄を使用されて下さい。
しかし、Discussionにはこれまでに知られている事柄が記載されています。
>Only Oct4A has been shown to be a definite marker of pluripotency and self-renewal of cells.
「確実な多能性マーカーであるとされてきたのはOct4Aだけ。」これはあのさんのおっしゃる通り。だから、今回の論文ではSTAP現象の存在が示されたわけではありませんでした。
>Oct4B has been reported to be expressed in the cytoplasm of various tumor cells[13-15].
「Oct4Bは腫瘍細胞で発現することが報告されてきた。」しかし、Abstractにも記載されているように、今回の研究においては「no bladder tumor cells remained」です。膀胱癌の電気的切除術は2回にわたって行われており、1回目の切除で癌細胞は全て取りきれていたことが確認されているからです。したがって、観察されたOct4B発現細胞は癌細胞ではありえない。では何なのか?
>Additionally, two isoforms of OCT4B, OCT4B-190 and OCT4B-265, as well as Oct4B1 have been reported to be upregulated in response to various kinds of stress[7, 11, 21].
「また、Oct4Bは様々なストレスに反応して増加することが報告されてきた。」
なんでしょうね?
>Electro-resection of bladder tissue induced the appearance of Oct4B protein-expressing interstitial cells as well as enhanced CD90 and CD73 expression in the vascular endothelial and interstitial cells.
結論としては、膀胱電気的切除は、(1)血管内皮細胞と間質細胞におけるCD90とCD73(間葉系幹細胞特異的マーカー)発現の増強だけでなく、(2)Oct4Bタンパクを発現する間質細胞の出現を惹き起こした。
ここで(1)はたぶん当たり前のことなのでしょう。著者らが注目しているのは、明らかに(2)だということです。
>Discussion
>Oct4A is generally located in the nucleus, while Oct4B and Oct4B1 are in the cytoplasm[9-11].
「Oct4Aは核の中にあり、Oct4Bは細胞質の中にある。」
想像するに、細胞は、細胞膜の外から刺激を受けると(外的刺激)、まず細胞質内においてOct4Bが発現し、そのような細胞質内の変化が核内に伝わると、核内においてOct4Aが発現する、ということなのかもしれませんね。
つまり、Oct4B発現というのは、初期化の第一段階に相当するのかもしれませんね。ここまでではまだpluripotencyはない、ということなのかも。明確な根拠はありませんが。
「Oct4Aは核の中にあり、Oct4Bは細胞質の中にある。」はなかなか興味深い指摘ですね。
「細胞質」と聞いてエピジェネティクスを思い浮かべました。
小保方氏は『あの日』で次のように書いています。
「特に興味深かったのは、細胞分裂をすることなく細胞が小さくなり緑に光りだす現象を捉えることができたことだった。iPS細胞の作製過程では、体細胞のエピジェネティクスの解除は、培養中の細胞分裂の過程で徐々に起こることが報告されている。つまり、体細胞の初期化のためには細胞分裂が必要と考えられている。しかし、ここで見られている現象は、細胞分裂を必要とせずに細胞の初期化が起こっている可能性を示唆していた。iPS細胞の作製過程で起こる初期化とはまったく異なるメカニズムによってOct4陽性の細胞ができてくる可能性を示したこの実験結果から、ストレス処理後に起こる細胞の変化過程に対する私の興味はさらに強まった。」(88ページ)
文中の「ここで見られている現象は、細胞分裂を必要とせずに細胞の初期化が起こっている可能性を示唆していた」は、ワトソンさんの「Oct4B発現というのは、初期化の第一段階に相当するのかもしれませんね。ここまでではまだpluripotencyはない、ということなのかも」という疑問に対する答のように思えます。
「 Acidic stress induced G1 cell cycle arrest and intrinsic apoptotic pathway in Jurkat T-lymphocytes 」
>体細胞のエピジェネティクスの解除
>iPS細胞の作製過程で起こる初期化とはまったく異なるメカニズムによってOct4陽性の細胞ができてくる可能性を示したこの実験結果から、ストレス処理後に起こる細胞の変化過程に対する私の興味はさらに強まった。
まさにここですね。小保方さんは「考えうる限りのあらゆる方法を試してみました。」そして、ついに発見したのです。細胞膜にちょうどいいサイズの穴をあけると、細胞質内の様々な物質に適度な変化が生じて、その変化がさざ波のように核に伝わっていく。すると、核内ではOct4をはじめとする多能性遺伝子領域の脱メチル化が生じて、細胞が初期化に向かって形質転換し始める。この一連の流れを最も自然な形で誘導できるような外的刺激の微妙なさじ加減。細胞内には一切手をつけない。外的刺激のみでそれを成し遂げた。
これは単なる技術ではなく、一種の芸術なのかもしれません。他施設での再現性がない、それは当たり前のことかもしれない。天才指揮者の演奏は、凡人には再現できないのですよ。楽譜は全く同じでもね。
本当にその通りですね。
とてもうまく言い当てていると思います。
解説してくださいよ。
正確には、「核内には一切手をつけない」でしょうか?外的刺激とは、細胞質に変化を引き起こすこと、なんでしょうから。
その過程で、もしかしたら、Oct4Bが発現するのかもしれません。
これはもちろん、穴をあけるとは限りませんね。細胞に圧力をかけてもいいし、電気的刺激でもいいのですから。要はなんでもいいのでしょう。うまくいけば。
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Introduction
Nevertheless, the idea that strong environmental stimuli may reprogram differentiated somatic cells into less-differentiated ones is still worth pursuing.
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このアイディアの本質は、「強い環境刺激は、分化した体細胞を、より分化度の低い細胞にリプログラムすることだ」と。その結果、pluripotencyまで行ったかどうかは二の次のことなんですよ。その到達度が多能性マーカーレベルなのか、multipotency(二胚葉)なのか、pluripotency(三胚葉)なのか、totipotency(全能性=胎盤も)なのか、それはまた別のお話。
2)関東労災病院泌尿器科は、Oct4Bまで
3)小保方氏丹羽氏の検証実験はOct4まで
4)バカンティ研もOct4まで
5)兵庫医大はmultipotencyまで
6)iMuSCはpluripotencyまで
7)小保方氏のSTAP論文はtotipotencyまで、できた、ということです。
「pluripotencyが証明されていなければ無意味なのだ~~」
そんなの科学じゃない! ひょっとして、バカ?
「Acidic extracellular pH of tumors induces octamer-binding transcription factor 4 expression in murine fibroblasts in vitro and in vivo 」もお忘れなく。
Supplementary Figure 5 が、簡単だ。 3T3細胞はpH6.5の環境でOCT4を発現してくるとなっている。(癌細胞との共培養ではなく)
261は、Openではないので、例のAP発現の細胞はG1周期の小さい細胞のようだぐらい。
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http://www.nature.com/article-assets/npg/srep/2016/160615/srep27803/extref/srep27803-s1.pdf
Supplementary Figure 5
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これは知りませんでした。in vitroにおける酸処理ですね。fibroblast単独ではpH 6.5でOct4強発現。pH 7.4では発現しない。ところが、癌細胞と一緒に培養すると、pH 7.4でも弱く発現していると。癌細胞がfibroblastの初期化をサポートしている、ということでしょうか?おもしろいですね。
Acidic extracellular pH of tumors induces octamer-binding transcription factor 4 expression in murine fibroblasts in vitro and in vivo
Avik Som Sharon Bloch Joseph E. Ippolito & Samuel Achilefu
Scientific Reports 6, Article number: 27803 (2016)
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ワシントン大学セントルイス校。in vitroの酸処理でOct4の発現を再現。論文では、他施設における最初の例かな?
1)ハイデルベルク大学は、AP発現まで
2)関東労災病院泌尿器科は、Oct4Bまで
3)ワシントン大学セントルイス校は、Oct4まで
4)小保方氏丹羽氏の検証実験はOct4まで
5)バカンティ研もOct4まで
6)兵庫医大はmultipotencyまで
7)iMuSCはpluripotencyまで
8)小保方氏のSTAP論文はtotipotencyまで
ということで、よろしいですか?
"それにしても、いまだに、「STAPの『P』をなんだと思っているの?pluripotencyの『P』なのよ!」こんなことを喚いている愚かなライターもいるようですね。"
度々失礼します。
詫摩氏のdeclarationに関する記事のことを指摘されているのだと思いますが、何もおかしなことはありません。
USPTOのmain claim は"A method to generate a pluripotent cell,......"、多能性細胞の製造法です。STAP現象ではありません。
したがって、Enablementへの反論としては、多能性を証明するのが筋です。(どのレベルでの証明が必要かは、議論の余地がありますが...)
上記の記事で、多能性が証明されていない、との指摘は別段愚かなことではありません。
>上記の記事で、多能性が証明されていない、との指摘は別段愚かなことではありません。
そもそも、バカンティ研にはキメラを作成する技術はないのですよ。ですから、特許の請求項目に記載された「P」の内容をバカンティ研で再現することはできないのです。できないからこそ、若山研に依頼したわけですから。だから、今回のバカンティ氏の発言を読んで「ほらみろ!『P』ができていない!だからダメなんだ!」などと判断することには意味がありません。
問題はあくまで若山研におけるデータの信憑性なのです。私が繰り返し指摘しておりますように、若山研においてキメラも胎盤もできていなかったとする明確な証拠はこの世にひとつとして存在しておりません。
記事の論旨は反論として十分か不十分かですから、vacanti氏に技術があるかないかは関知するところではないでしょう。
declarationは、別に発明者でなくとも提出できるものです。VCELLが実体のあるベンチャーで、STAP研究に取り組んでいる研究者がいるなら、そういう人が提出すればよいし(若干期待していたんですが、やっぱりいない?)、vacanti氏がSTAP細胞は作成できるけどテラトーマはできないなら(テラトーマなら若山氏の技術は不要のはず)、外部機関、それこそ話題に挙がっていたcognateのような細胞関連の受託機関にテラトーマやキメラの作製を依頼すれば済んだ話なんですが(これも若干期待していたんですが、関与は見えませんでしたね)。
VCELLの本気度がいまいちわかりません。
>記事の論旨は反論として十分か不十分かですから、vacanti氏に技術があるかないかは関知するところではないでしょう。
栗原氏は「関知するところではないでしょう」ね。しかし、この科学ライターはどうなんですか?科学ライターは、STAP論文の責任著者であるバカンティ氏の実験が現時点でどこまで到達しているか、またそれは科学的にどのような意味を持つのか、「関知するところではない」でいいのですか?
バカンティ氏は、Oct4、Nanog、Sox2という三つの多能性マーカーの発現を、PCRと免疫染色という二つの確立された方法で確認していると公式に述べているのですよ。コントロールに対してどのくらい増加していたかも数字を上げて書いてあります。
これは「P」が証明されていないのだから無意味ですと言えるようなデータではありませんよ。これは明らかに STAP現象の存在を「支持する」データです。たとえ「P」が証明されていないとしても。科学ライターならば、そのことを公正に述べるべきです。
「結論ありき」の非専門家ブログが社会を混乱させている:世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広める会
というのは冗談か何かなんですかね?
「結論ありき」として他人のブログを誹謗中傷しているくせに、自分は「世界三大不正STAP事件」と書いて「結論」を決めつけてるんですから。
「結論」を全て見通せる神様にでもなったつもりなんでしょうかね?
まさかね。関連性はないよね。時期が被るんだよね。
バカンティ研では「P」はできないんですよ。その技術はあそこにはないということ。それは明らか。そんなことをいくら指摘しても無意味です。著者らがSTA「P」を再現できない理由は明らか。それは研究グループが仲間割れにより瓦解してしまったからです。小保方さんと若山さんでなければできないのですよ。それから、若山研の熟練したスタッフ、優れた研究設備、全員の士気、そういうものがすべて揃った絶好の条件に恵まれて、STAP研究は成功したのです。それが潰されてしまった。だから、再現できない。単にそういうことだと思いますね。
ごぶさたです。そういえば、例の「DNAレベル」のお話、ご理解いただけましたか?
お久しぶりです。
言葉の正確性の問題だったような気はしますが正確には思い出せません。すみません。
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https://www.hindawi.com/journals/sci/2015/630693/
Review Article
Concise Review: Are Stimulated Somatic Cells Truly Reprogrammed into an ES/iPS-Like Pluripotent State?
Better Understanding by Ischemia-Induced Multipotent Stem Cells in a Mouse Model of Cerebral Infarction
Takayuki Nakagomi, Akiko Nakano-Doi, Aya Narita, and Tomohiro Matsuyama
Stem Cells International Volume 2015 (2015), Article ID 630693, 6 pages
Institute for Advanced Medical Sciences, Hyogo College of Medicine, 1-1 Mukogawacho, Nishinomiya, Hyogo 663-8501, Japan
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「刺激を受けた体細胞は本当にESやiPS様の多能性状態に初期化されるのか?」
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One critical question is whether PCs are indeed somatic cells because other groups have suggested that PCs originally possess stemness [24]. However, it is possible that such “naïve” PCs acquire stemness during in vitro treatment (e.g., repeated passages and chemical stimulation) because our studies showed that PCs in normal (nonischemic) areas rarely express Yamanaka’s factors by immunohistochemistry and Western blot [9, 12].
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「問題は、はたしてPCsは本当に体細胞なのかどうかというところにある。というのも、PCsはもともと幹細胞なのだと示唆してきたグループもあるからだ(もともとあった説)。しかし、刺激を受けない「ナイーブPCs」がin vitroの処理中に幹細胞性を獲得した可能性もあるのだ(リプログラム説)。なぜなら、我々の研究では、虚血のない正常領域のPCsはほとんど山中ファクターを発現することはなかったからだ。」
この人たちは、間違いなく、STAPの支持者ですね。
「捏造派よ!お前らはもう、死んでいる!」
>Conclusion
>Our studies regarding iSCs showed they expressed c-myc, Klf4, and Sox2, but not Oct4, suggesting that even with severe stimuli, such as ischemia/hypoxia, which promote reprogramming, it is not easy to reprogram adult somatic cells into an ES/iPS-like state.
「我々の研究は、iSCsがc-myc、klf4、Sox2を発現することを示しましたが、Oct4の発現はみられませんでした。この結果は、初期化を推進するような虚血ないしは低酸素などの非常に強い刺激によってすら、成人体細胞をESあるいはiPSのような状態にまで初期化することは簡単ではないということを示唆しているのです。」
多能性マーカーでは上記以外にNanogの発現も観察されているようです。
>We need further examination regarding teratoma formation capacity and germline transmission ability.
テラトーマやキメラ実験は行われていないようです。
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25694098
Brain vascular pericytes following ischemia have multipotential stem cell activity to differentiate into neural and vascular lineage cells.
Stem Cells. 2015 Jun;33(6):1962-74.
Nakagomi T1, Kubo S2, Nakano-Doi A1, Sakuma R1, Lu S1,3, Narita A1, Kawahara M1,4, Taguchi A5, Matsuyama T1.
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脳虚血にさらされたぺリサイトは、神経系統および血管系統という二つの異なる系統の細胞に分化しうる能力(multipotency)をもつようになる、ということですね。
>Abstract
>Using PCs extracted from ischemic regions (iPCs) from mouse brains and human brain PCs cultured under oxygen/glucose deprivation, we show that PCs developed stemness presumably through reprogramming. The iPCs revealed a complex phenotype of angioblasts, in addition to their original mesenchymal properties, and multidifferentiated into cells from both a neural and vascular lineage.
要するに、マウスやヒトの脳虚血部位から抽出したぺリサイトをin vitroで培養すると、「おそらくはreprogrammingによって」、神経系と血管系の両方の系統の細胞に分化したということでしょう。多能性マーカーだけでなく、in vitroの分化実験にも成功しているようですね。
>290. J・ワトソン
>マウスやヒトの脳虚血部位から抽出したぺリサイトをin vitroで培養すると、「おそらくはreprogrammingによって」、神経系と血管系の両方の系統の細胞に分化したということでしょう。
これちょっと誤解をまねく表現ですね。まず脳虚血によって、in vivoで、ペリサイトが初期化され、複数の多能性マーカーを発現する幹細胞になった。その細胞を分離して培養すると、in vitroで、神経系と血管系の異なる二系統の細胞に分化させることができた、そういうことです。
捏造派「APなんかじゃダメだよ。Oct4が出なければ無意味!」
関東労災病院「膀胱を電気刺激したらOct4Bを発現しました。」
捏造派「Oct4Bなんかダメだよ。Oct4Aが出なければ無意味なんだ!」
ワシントン大学「線維芽細胞を酸刺激したらOct4を発現しました。」
捏造派「マーカーなんかダメだって言ってんだろ!無意味だよ、アホ!」
兵庫医科大学「脳ペリサイトを虚血状態にしたらmultipotenncyを獲得しました」
捏造派「multipotencyじゃダメなんだよ!STAPはpluripotencyだろうが!」
テキサス医科大学「筋組織を損傷したら筋細胞からキメラができました。」
捏造派「・・・」
一研究者ブログ主「でも、ジャームライントランスミッションがないよね・・」
要するに、こいつらは「結論ありき」なんですよね。
捏造派「・・・」
一研究者ブログ主「でも、ジャームライントランスミッションがないよね・・」
おぼ氏「ただ、iPS細胞でも当初はそこまでできていなかったわけで・・」
ブログ主「・・・」
J・ワトソン「ブログ主、なんとか言ったらどうなの?」
ブログ主「J・ワトソン氏はアク禁としました。」
一研究者ブログ主、そろそろお考えを改めたらいかがですか?
桂報告書で「結論」を出しちゃってるわけですから、彼らがそれを支持して「科学的には決着済み」としている以上、彼らの考え方が「結論ありき」になってしまうのはある意味仕方ないのかなと思います。
要は、「科学的には決着済み」とされている根拠である「証明不完全な調査結果」を疑うというところに、研究者コミュニティが立ち戻れるかどうかにかかってるんじゃないでしょうか。私はiMuSCs 論文が出たとき、自分たちの結論が間違っていたのではないかと立ち止まり振り返る勇気のある人が科学コミュニティの中から現れるのを期待していましたが、その期待は外れてしまいました。
そうした科学コミュニティの不作為が、粥川準二のような「科学を理解しないサイエンスライター」に大きな顔して塵記事を書かせ、それを「STAPの真実」として流布するに任せているありさまです。日本の生命科学業界は終わってます。
この時点で、日本の科学コミュニティの問題ではなくなっています。
「STAP=ES」という結論に対して、少しでも疑義があれば、グローバルな科学の世界での批判を受けるでしょう。発表後、約一年半たっていますが、グローバルな科学の世界から、それに対して、どんな疑義も生じていません。そのことが、桂報告書の「真実の証」です。
>桂報告書で「結論」を出しちゃってるわけですから、彼らがそれを支持して「科学的には決着済み」としている以上、彼らの考え方が「結論ありき」になってしまうのはある意味仕方ないのかなと思います。
仕方なくないですよ。科学研究者なら、桂報告書が「証明不完全」かどうか疑ってみるのは当たり前のことですからね。とくに生命科学系の研究者なら、疑ってみれば、「証明不完全」であることはわかるはずですからね。
> 「STAP=ES」という結論に対して、少しでも疑義があれば、グローバルな科学の世界での批判を受けるでしょう。
批判が出ないということが「真実の証」のわけないでしょうが。そんなのあなたの勝手な推測にすぎないでしょう。批判されていない論文はすべて「真実」なんですか?
科学はすべて反証可能な仮説から成り立っています。
反証が出るまで、真実だと扱われます。
それで良いと思いますよ。
これは違いますね。提出された仮説は、それを支持する合理的なデータが増えていくに従って真実に近づいていく。逆に合理的な反証データが増えていくに従って真実から遠ざかっていく、そういうことです。「反証が出るまでは真実」?何をトンチンカンな・・
例えば、STAP仮説を支持する合理的なデータは着実に増加しています。一方、反証データ(桂調査委報告書、若山氏の解析、遠藤論文)は合理性を欠いており信頼に値しない。従って、STAP仮説は「真実」である可能性が高まっているということです。
そもそも、科学とは「反証可能な仮説」なんでしょ?それがいつ「真実」になっちゃうんですか?提出された仮説は、決定的な反証が出るまでは「可能性があるもの」として扱われるのです。「真実」ではなく。当たり前でしょうが。わかってませんね。
>「Acidic extracellular pH of tumors induces octamer-binding transcription factor 4 expression in murine fibroblasts in vitro and in vivo 」もお忘れなく。
これは私が休み中に出ていたのですね。これについて捏造派のアホどもはどんなことを言っていたんでしょうか?「これは癌の研究だから関係ない」とか?「マーカーレベルだから無意味だ」とか?まあ、そんなとこでしょうね。バカですねえ。
>Discussion
>To our knowledge, this is the first report of the expression of OCT-4 in the vicinity of tumors, particularly in supporting stromal cells. Stress based in vitro OCT-4 expression has been reported previously for stem cells14,21.
「我々の知る限り、これは、腫瘍近傍におけるOct4発現の、特に(癌細胞が)間質細胞をサポートしているという意味での、最初の報告です。ストレスによるin vitroのOct4発現については、すでにいくつかの幹細胞の報告があります。」
文献21が小保方氏のSTAP論文ですから、もうSTAP現象は既存のデータとして当然の前提となっていますね。だからもう、in vitroでそれを再現した自分たちのデータはfirstではないというわけです。フェアですね。
**
http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1062914167.html
Discussion
This report offers observational evidence that mild acidity does induce some degree of OCT-4 expression in vivo, therefore confirming previous findings about stress based OCT-4 expression.
**
「今回の報告では、in vivoにおいて弱酸によってある程度のOct4発現を誘導することができるという観察結果を示しました。したがって、ストレスによるOct4発現という先行する発見(もちろん、小保方氏の発見のこと)が確認されたことになります。」
http://blog.livedoor.jp/peter_cetera/archives/10632595.html
>840. L
>再現実験は、定量的には完全に失敗であり、論文に記載されている通りには再現しない事は自明です。その原因は自家蛍光の誤認であり、ここはきちんと表明して欲しいと思います。
まだ自家蛍光説に固執していたのですね。「ウワー」というか、「アチャー」というか、もう処置なし、ですね。この人も、いかにも公正中立な立場のように見せてはいるものの、その実強烈なバイアスのもとに発言していることは疑いようもありませんね。
>これについて捏造派はどんなことを言っていたんでしょうか?
日本語訳を、上田某(木星)と中村某(制限)が自身の記事の一部として盗用あるいは剽窃を行い、訳者から指摘された二人はこのブログから消えました
>バカですねえ。
全くです