今回も私が飲んでみて、発達障害とPMSに効果的だったサプリメントをご紹介しようと思います。
今日は、亜鉛です。
2.亜鉛
ADHDの治療薬であるコンサータの効果を高める栄養素としても知られている亜鉛。
アメリカでの大規模な臨床実験で、コンサータを単体で飲むよりもコンサータの効果が高まると報告されていると医師からきいて、飲むようにしています。
よく飲み忘れるのですが、確かに飲んでいる方が、ぼんやりすることが減ったような気がします。
ADHDに限らず発達障害全般に言えることとして、亜鉛の血中濃度が低い傾向にあるので、積極的に摂取した方がよいとされているそうです。
コンサータを飲んでいる方、集中力・注意力を高めたい方にはおすすめのサプリメントです。
そして、これはビタミンB6もそうだったのですが、ADHD改善のために飲んでいたら、なぜかPMSの症状も改善されました。
亜鉛とPMSの関係について調べてみると、興味深いデータがいろいろ出てきたのでご紹介します。
亜鉛とPMS 生理前の過食を亜鉛が止める
亜鉛と銅は、重要な微量ミネラルで、バランスよく体内に織り込まれています。
女性ホルモンのバランスと、亜鉛と銅のバランスは関係があり、 エストロゲンが優勢だと銅のレベルが上昇、 プロゲステロン優勢の場合は亜鉛レベルの上昇を起こします。
ホルモンバランスの崩れでよくあるパターンは、エストロゲン過剰状態です。
つまり、亜鉛の減少・銅の増加というバランスを崩した状態。
この崩れたバランスによって 、うつ状態、体重の増加、頭痛、過食などのPMS症状がでてきてしまうのです。
また亜鉛不足を起こすことで、食欲増進や過食気味になる・ 甘いものやしょっぱいものが無性に食べたくなる傾向があります。 生理前の食欲や味の濃いものが欲しくなる場合、亜鉛の摂取で症状が落ち着いたり軽減されるケースも多くあります。
私の場合もいつも生理前になると、甘いもの、炭水化物、ジャンクフードの過食が止まらなくて、お腹がいっぱいなのに食べてしまって浮腫むし、太るし、自己嫌悪でした。
亜鉛を飲んで一番よかったのはこの狂ったような過食がなくなったことです。
ちなみに銅過多の場合に起こるとされている症状は、不安・精神的落ち込み・気分の揺れ・不眠症・下痢・吐き気・ 嘔吐・関節痛・筋肉痛などが挙げられます。
ピルを服用している場合も、一般的にエストロゲンと銅が上昇気味で、月経前の亜鉛の摂取が薦められています。
亜鉛が多く含まれる食品は、
食品名 | 含有量(mg/100g) | 一単位あたり重量(可食部) | 一単位可食部あたりの成分含有量 |
かき | 13.2mg | 1個60g(15g) | 2.0mg |
たにし | 6.2mg | 10個30g(21g) | 1.3mg |
ほや | 5.3mg | 1個230g(46g) | 2.4mg |
わたりがに(がざみ) | 3.7mg | 一杯200g(70g) | 2.6mg |
毛がに | 3.3mg | 一杯500g(150g) | 5.0mg |
しゃこ(ゆで) | 3.3mg | 1尾30g(30g) | 1.0mg |
たらばがに | 3.2mg | 足一本250g(125g) | 4.0mg |
ふかひれ | 3.1mg | 一袋50g | 1.6mg |
いいだこ | 3.1mg | 1杯40g(40g) | 1.2mg |
亜鉛は水溶性のため、煮込むような料理よりも蒸す・揚げる・炒めるなどの調理をした方が減少が少ないそうです。
推奨されている摂取量は、厚生労働省『日本人の食事摂取基準2010年版』によると、成人男性で12mg/日、成人女性では9mg/日とされています。妊婦はこれに+2mg、授乳婦は+3mgの付加量があるとされています。