日本相撲協会 稀勢の里の昇進 きょう横綱審議委員会に諮問

日本相撲協会 稀勢の里の昇進 きょう横綱審議委員会に諮問
大相撲初場所で初優勝した大関・稀勢の里について、日本相撲協会は、23日、横綱審議委員会に昇進を諮問します。委員の3分の2以上が賛成して推薦が決まれば、25日、臨時理事会などを経て、19年ぶりに日本出身の横綱が誕生します。
稀勢の里は、去年の九州場所では優勝した横綱・鶴竜に次ぐ12勝を挙げ、初場所では14勝1敗の成績で初めての優勝を果たしました。

日本相撲協会は、稀勢の里の横綱昇進について、23日夕方、東京・両国の国技館で開かれる横綱審議委員会に諮問します。

委員会には、横綱に推薦する条件として「大関で2場所連続優勝か、これに準ずる成績」という内規があり、出席した委員の3分の2以上が賛成すれば横綱昇進を推薦することが決まります。

横綱審議委員会の守屋秀繁委員長によりますと、23日は、11人の委員のうち1人が所用で欠席するということで、10人の委員のうち7人以上の賛成で推薦が決まります。

守屋委員長は「委員5人と昇進について話をしたが、皆さん、横綱の白鵬に勝てば文句なしで賛成と言っていた。自分もそう思う」と、すでに委員の半数以上が賛成の意向であることを明かし、平成10年の若乃花以来19年ぶりとなる日本出身の横綱の誕生を歓迎する立場を取っています。

推薦が決まった場合、日本相撲協会は、25日、春場所の番付編成会議と臨時の理事会を開き、稀勢の里の横綱昇進を正式に決めることになります。