2017-01-23
■たぶんオレはHoloLensをもう無視できない 
というか、不思議だ。
HoloLensそのものは昨年アメリカで開発者向けに販売が開始されていたはずで、日本の開発者のもとに届いたのがたまたま先週だったというだけだ。
日本では早くも(主に開発者による)HoloLensフィーバーが巻き起こっている。
にも関わらず、アメリカ人はなぜこんなにも冷静でいられるのだ。
もちろん製品としての課題は多いし、コンシューマが使うには価格的にも内容的にも厳しいが、そんなことは百も承知の人たちであれば、このHoloLensが予言する未来が、どう考えても不可避のものとわかるはずである。
しかしtumblrを見てもあんまりHoloLensネタって落ちてない。あんなにすごくて、あんなにキャプチャしやすいのに。
Youtube見てみても、なんていうか、HoloLensで作ってみました、というのがあんまりなくて、単なるハンズオンだったりとかMicrosoftの公式だったりしかない。これ、もっと熱狂していい機械だぜ?
Oculusのときはすごく沢山あった気がするんだけどなあ、そういう動画とか。
まあB2B向けなのかもしれないから、こんな例(シティバンク)とか固いやつはある。
あと、アプリが驚くほど少ない。
もう開発者のやる気をぜんぜん感じない。開発者の絶対数が少ないのだとは思うが、むかしだったらパソコンが30万とか普通だぜ?
作られてるアプリも、Microsoftがつくったやつ以外はiPhoneの最初期にあった超手抜きアプリばっかり。Unityあれば一瞬で作れるんじゃね?的なのしかない。なぜなのだ。これだと一般消費者は買ったら絶望しかない。
そしてMicrosoftのやつも、パッと見凄いけど、実際のところ何に使ったら良いのかぜんぜんわからんアプリが多い。
あと、まあVRとしては明らかに今のHoloLensはダメだ。
VR端末としては全く使えないと考えたほうが良い。
HoloTourとか、やってて悲しくなる。
コンテンツはよくできてるけど、こういうのならhtc Viveでやればいい。視野角が狭いから没入できないのだ。
やはりHoloLensの真価はMRでこそ発揮されると考えなければならない。
あと、ゲームは面白いし凄いが、とにかく疲れる。
よくぞこんなに疲れさすゲーム考えるなというレベルで凄いけど疲れる。
まともに遊ぶとクビが攣りそうになる。
デザインも、ひどい。
これまで開発されたHMDはどれもデザインがひどいが、HoloLensは群を抜いてひどい。
単体の機械として、装着してない状態ではまあまあかっこいいけど、装着すると「なんだこりゃ」となる。
まあ顔が小さければなんとかなるのかもしれないが、とにかくどこに向かおうとしているか不明。
その点、htc ViveやOculusは、誰が装着してもそれなりに絵になるところはさすがだ。
それでも、これが今、30万円で手に入ってしまうことと、性能的にほとんど問題なくいろんなものが動いてしまっていること、Webブラウザが動いちゃうこと、現実の世界とピタッといっちゃうこと、などなどを諸々考えると、もう未来はいつか絶対こうなるのだろうという気持ちが湧いてくる。
MR研究者ほどHoloLensに興奮する人種はいないだろう。
あとは単に要素技術の問題であって、省電力化し、軽量化し、広視野角化して、低価格化すればいいだけだ。それは15年以内に達成され、デザインも見直され、誰がつけてもそれなりに見れるようなものになるだろう。
HoloLensはMRにおけるスターウォーズである。
一度体験したらもう誰も無視できない。
こればっかりはMicrosoftに拍手喝采を送らざるをえない。
Unityで開発できるというのも実にいい。
でもMicrosoftが見せたようなデモはよく考えるとあまりできないし、ところどころインチキっぽさがなくはないが、テクノロジーというのはとどのつまり、インチキなので目を瞑ることができるレベルである。
電脳メガネが欲しいという人は、今、ここにあるのがそれのプロトタイプである。
まだまだ問題点は多いが、僕が想像していた以上にそれなりにうまく解決している。
特に遮蔽物の認識と扱いは見事だ。
まあ屋外で使うと問題が起きたりするところが泣き所という気もするが、MicrosoftはHoloLensの技術を公開してサードパーティのPCベンダーが参入できるようにするべきだと個人的には思う。もちろん特許は抑えた上で。
というのも、Microsoft一社が取り組むよりもさまざまな会社が様々なアプローチでデザインや性能を追求したほうが絶対に早く進化が進むからだ。
Xboxのように囲い込むのではなく、あえてオープン規格にしていろんなベンダーが参入できるようになると、この世界は面白くなっていくのではないかと思う。
これをやらずして未来は語れん。
買い物でこんなにワクワクするのは久しぶりだし、いちハード製作者としておおいに刺激を受ける。
MRとAIとの組み合わせでどう広がるか本気で考えてみたい
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