北海道は発達した低気圧の影響で22日午後、太平洋側や十勝地方を中心に雪が降り、新千歳空港で約130便が欠航し、積雪で進めなくなる列車が相次ぐなど交通機関に影響が出た。札幌管区気象台は23日にかけて大雪や暴風の荒れ模様になるとみて警戒を呼びかけている。
22日午後9時までの24時間降雪量は、広尾町32センチ▽蘭越町18センチ▽苫小牧市15センチ--など。JR北海道によると、千歳線島松駅や室蘭線沼ノ端-遠浅間など6カ所で列車が積雪で進めなくなり、札幌-新千歳空港間の快速エアポートなど34本が運休した。23日も特急オホーツク2往復などの運休が決まった。
新千歳空港では除雪のため滑走路が一時閉鎖され22日午後8時現在、国内・国際線合わせて131便が欠航。ターミナル内に宿泊する人のために毛布が配られた。福島県から観光に来ていた会社役員、大桃一浩さん(50)は「福島行きが欠航になり、振り替え手続きに知人が並んでいる。今日中に飛行機で帰れなければ、函館から新幹線で帰ろうと思っている」と疲れた様子だった。
同気象台によると、23日は低気圧が北海道の東海上に移動して冬型の気圧配置になり、風が強まってオホーツク海側を中心にまとまった雪が降ると予想している。【坂本智尚、日下部元美】