現在計画している、仕事を退職することと田舎に引っ越すことが少しずつ現実味を帯びてきました。
実は、つい先日まで「仕事を退職すること」は確定していましたが、その後どこに住むかはまだ未確定だったのです。
というのも、自分が退職した後の候補は、僕の実家のある「北海道札幌市」と、妻の実家のある「宮城県栗原市」の2択でした。
仕事を辞めた後に暮らすのが実家であることについて
先日までのエントリで、「退職してフリーランスになり、田舎暮らしで育児と仕事を頑張る」と宣言したことについて、多くの方から応援のコメントをいただきました。誠にありがとうございます。
しかし、次に暮らす場所が「実家」ということには触れていませんでした。
それは、まだどちらの実家になるかわからなかったこと、そして正式に両親(義理の両親)にご相談をしていなかったことが理由です。妻の実家の裏庭の写真を使って「田舎」と表現していた時点で、ブログを見てくださっている義理のご両親には(正式に相談する前に)暗に伝わってしまっていたようですが、直接相談するギリギリまで札幌と宮城の両方の選択肢があった事に嘘はありません。
ただ、僕たち夫婦が話し合った段階では、妻の実家が子育てをする環境として一番良いと思っていました。
「退職して田舎に移住」ということで応援してくださった方々の中には、「なんだ実家に戻るのか」と思われてしまった方もいるかもしれません(スミマセン)。
しかし、これは僕たちにとってはものすごく大きな決断であり、ステップアップとなる変化であることに違いはありません。
それにしても、戻りたい時に「来てもいいよ」と両親に言って貰える自分たちは、本当に恵まれています。この選択肢を選びたくても選べない人もたくさんいます。
この境遇には、とても感謝をしています。
退職後の生活拠点を考えるにあたり、一番重視したこと
「子育て」が物事の選択において一番のウエイトを占める我が家では、「退職後にどのような環境で子育てをしたいか」が次に住む場所の大きな決め手になりました。
そして、一番の決め手は
「おじいちゃん/おばあちゃんがいる環境で息子を育てたい」
ということでした。
退職に伴う経済的な理由もないわけではないですが、そこはほとんど実家を選んだ理由には入っていません。それよりも、都会で夫婦二人で子供を育ているという「家族の形」について思うところがあったのと、年に数回しか祖父母に孫の顔を見せてあげられないこと、育児負担の軽減できることなどが主なポイントでした。
祖父母がいる環境で育った自分たち夫婦にとって、子育て環境において祖父母が近くにいるというのはとても大きなことで、特に、幼少期に(ご両親が教師だったこともあり)祖父母に育てられた妻は今回の決断を喜んでいます。
そして、先日妻と息子がともに体調を崩した時に、僕が仕事を休めず、すごく大変だったことも、親族が近くにいる環境が如何に有難いものであるか思い知らされた出来事でした。
この先「誰と、何のために、生きるのか」を考えた時、迷いは消えました。
絵描きは住む場所に左右されない仕事
今後、絵描きとして生活していくことになる自分は、環境さえ整っていれば場所に制約されることもなく仕事ができます。
もちろん、打ち合わせやイベントに参加する場合など、都会(特に関東近郊)に住んでいるというメリットは大きく、今度住む地域に僕の絵の仕事があるかといえばほぼないでしょう。
しかし、現在の仕事の多くはビデオチャットやメールのやり取りで済むことも多くなってきており、埼玉に住んでいる時から海外のお仕事も受けているので、その場合は田舎だろうが都会だろうが関係ありません。
場所の制約を受けないのであれば、高い家賃を払って関東に居続ける必要はなく、祖父母のいる場所で育児をしながら絵に集中することができます。
せっかく選んだこの仕事、
どこでも仕事ができるメリットを最大限生かしていこう。
一層、絵の仕事にも気合が入ります。
僕の希望は「息子を妻のような人間に育てること」
これは自分が勝手に思っていることです。
友人時代も含め長い時間を妻と一緒に過ごし、妻の天然な部分や努力家である部分などいろんな一面を見てきて思うことは「息子も妻のような人間に育てたい」ということ。
僕は妻の独特な感覚を(実は)尊敬しているのです。
※妻の独特な感覚をご存じない方は過去の記事をご覧ください笑
そして、それが僕の大好きな部分でもあります。
いつも妻の実家に帰省するときに「この"環境"とこの"ご両親"だからこういう人に育ったんだな」と感じていました。
そんな環境で息子も育てたい、、実は僕にとってかなり大きな理由になっています。
自然豊かな環境で子育てをしたい
( 妻の実家から歩いて10分の川には、毎年冬に白鳥が飛来する)
僕の実家のある札幌もとてもいい街で、ちょっと車を飛ばせば自然豊かな場所に行ける。食べ物もおいしいし、程よく都会で住むのにも最高の場所だと思います。
一方で、妻の実家のある地域はどうかというと、、
・夏にはホタルが見れるし、冬はマガンと白鳥が飛来する
・キジもいる、イノシシもいる、ウグイスの声もあちこちから聞こえる
・アケビも自生しているし、山菜もたくさん生えてる
その上、妻の実家では「お米」「果物」「野菜」「キノコ」まで育てていて、どれも新鮮でおいしい。自然の豊かさでは、圧倒的に妻の実家に軍配が上がります。
一方で田舎ならではの不便もある
(写真は妻の実家へと続く道。ここから先、家は3軒しかない。)
今住んでいる埼玉の家のように、歩いて行ける距離に図書館も病院も子育て広場もここにはありません。特にこの地域は、医療の面では環境は良いとは言えず、里帰り出産を断念したほどです。
教育の面に関しても、子供の数は少なく学校もどんどん統合されているようで、元々やりたいと思っていた英語教育についても、この地域に住んだ場合は、自分のできる範囲でやっていくしか方法はなさそうです。
幸い、義理の両親も妻の弟もみんな教員だった(妻の弟さんは現役)ので、幼少期の教育はそこまで不安はありませんが、息子の同世代の子供の少なさという点では少しさびしいかもしれません。
妻が子どもの頃に、この写真の道は街灯一つなく、おばあちゃんが町長さんに「孫が夜暗くて歩くのが危ないから街灯を付けてください」とお願いして設置してもらったとのこと。
夜が暗いおかげで、蛍の光も星空もとてもきれいに見えますが、真っ暗で危険でもあります。
自分の生き方は自分で決めるしかない
子育ての方法については、色々な意見もあるでしょうし、田舎での子育て都会での子育て賛否両論あると思います。
しかし、「自分の生き方は自分で決めるしかない」んです。
しっかり考えて出した結論であれば、後悔しないよう、しっかり責任を持って成り立たせるように頑張るしかないんですよね。
僕は「○○をやってればもう安心」ということはないと思っています。
現状を見て、将来を想像して、その都度決断して前に進む。
その判断のベースは「育児」であることが多いですが、今回の決断は英断だったと思えるよう頑張ります。そして、ブログを見てくださっている多くの方にも、引き続き応援していただけるよう精進します。
どうぞよろしくお願いします。
<妻の独特な感覚がちょっとわかる過去記事>
○授乳中に治らない口内炎!市販薬の比較と薬以外の治療法について
○子供の紙おむつ用ゴミ箱が臭う時はこれ!!コーヒーの出がらしの消臭効果は活性炭の数倍!?
Twitterもやってます!
お昼ご飯の買い物をしようと出かけた妻が財布を忘れたと言って10分後に戻ってきた。サザエさんみたい。
— ロクパパ (@ekakipapa) 2017年1月5日