新闘将・シャルレス、闘莉王の４番継承

　Ｊ２の名古屋グランパスに新加入したブラジル人ＤＦシャルレス（２８）が２２日、闘将の後継者に名乗りを上げた。守備の柱として期待される２８歳は、昨季まで闘莉王がまとった４番を継承し、「僕はファイターですごく気持ちが強いんだ」と強調。この日は愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで２部練習し、さっそく３バックの中央に入って存在感を見せた。

　練習から荒々しさが漂う。シャルレスはこの日のフォーメーション練習で３バックの中央に位置。鋭い縦パスを次々と送り込む積極性を見せ、守備でも周囲に気兼ねなく激しく襲いかかった。

　「僕はファイターで、すごく気持ちが強いんだ。レギュラーとして試合に出て、諦めない気持ちをチームのために役立てたい」。昨季はＤＦオーマンが期待外れで、守備が崩壊。助っ人の中でもシャルレスにかかる期待はひときわ大きい。

　昨季までブラジル２部のセアラーに所属し、主力として活躍した。１８８センチの長身を生かした空中戦の強さ、攻撃を組み立てる能力を買われた。「日本の選手はすごくスピードがあるね。技術的にも高いと思う」とまだまだ適応段階だが、「徐々に慣れていけば大丈夫」と不安はない。

　昨季まで闘莉王がつけた４番を継承。来日時は名古屋が誇った闘将について全く知らなかったが、インターネットで調べ上げた。「プレーは見たことないけど、彼はブラジル出身で日本に帰化したんだよね？　すごい選手と聞いてるよ」。そう理解しているからこそ、期待の大きさも十分に分かっている。