(前編のつづき)
 
LGBT基礎知識研修会の後半は、社外のLGBT当事者をゲストに
 
ディスカッションという名の座談会でした。
 
LGBT当事者ってどんなセクシャリティなのかと思ってましたが、
 
レズビアンの方と、性別変更済みの元FTMの方の2名でした。
 
 
 
約1時間位の講演でしたが、性別変更済の元FTMさんは、
 
私から見ればいわば勝ち組なんですよね・・・。
 
パッと見で女性的な要素はゼロの、小太りなおっさんだし。
 
色々と悩みはあるかもしれないですけど、戸籍上の性別も
 
社会生活上も性自認に合わせることができた人ですからね。
 
そんな勝ち組の人の話は、申し訳ないけとマウンティング

されてるようにしか聞こえなかったなぁ。


 
 
 
一方レズビアンの方の話は、知らなかった世界の話だったのと
 
非常に説明が上手で、論理的な感じでわかりやすかったんです。
 

純粋に、こういう友達がいたらいいなぁって思っちゃいました。
 
 
今回の研修は非当事者向けですから、あまり深く込み入った
 
話までは踏み込んでなかったですね。
 
いずれにせよ、私にとっては超・不完全燃焼でした。
 
元FTMの彼が、女性から男性になるまでの途中の状態について
 
いつどのタイミングで男性として周囲が見るようになったのか・・・
 
という事が知りたかったんですけどね・・・。
 
非当事者には、どうでもいい話でしょうから仕方ないのかも。
 
 
 
出席者から事前に募集した質問の中で、
 
「周囲に男性から女性へと変わっていってる人がいるが、
どう接したら良いか?」
 
というのがありまして・・・。
 
まぁ私が書いたものですけど、かなり改変されていたし、
 
全然違う質問になってましたけどね。
 
それに対する回答としては、
 
「当事者本人がカミングアウトするまで非当事者は待つべき」
「催促はしない」
 
・・・ということはつまり、
 
MTF当事者は、最大限見た目を女性へと近づける努力をした上で
 
頃合いを見計らい、然るべき部署・上司・同僚にカミングアウトを
 
して下さい。(でも非当事者が受け入れる保証はないけどね。)
 
ということのようです。
 
 
元々は、上記+改名の申立+豊胸手術(予定)までやってるのに、
 
周囲特に上司からは男性扱いのまま変わりません。
 
カミングアウトはもう既にやってるのに扱いが変わらない事に対し
 
懸命に働きかけるのが良いのか、諦めるのが良いのか・・・?
 
という質問だったんです。
 
それなのに内容が改変されてしまい非常に残念でした。
 
 
 
あーあ、ホントここに何をしに来たんだろう・・・。
 
せっかく有休取ってまで来たのに、4時間も無駄にした・・・。
 
極めつけは、帰りの際に全員にアライ(LGBT支援&理解者のこと)
 
を示すステッカーが配られてました。
 
こういう所からも、やっぱりこの研修は非当事者向けなのね。
 
だいたい、当事者は自分のことアライだなんて言わないもの。
 
 
散々愚痴ってきましたけど、
 
唯一プラスだったのは、当事者なのに非当事者のふりして
 
こういう研修会に潜り込めたことぐらいですw
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