なぁみんな、サーチュイン遺伝子って知ってる??
別名を紹介するわ。
- 長寿遺伝子
- 長生き遺伝子
- アンチエイジング(抗老化)遺伝子
サーチュイン遺伝子はこんな風にも呼ばれるものでな、
これが活性化すると生き物の寿命が延びるって考えられてるねん。
今回の話はこのサーチュイン遺伝子のスイッチをONにするには〇〇が効果的!
っていう研究が、正しい!ってわかったニュース。
それに関連して、チョコレートの原料のカカオが△△に効果的!
っていう可能性が高いってわかってきた話も伝えようと思う。
人っていつかは人生の幕を閉じるけど、できれば生きてたいって思うもの。
だからアンチエイジング(抗老化)が世間で良く聞かれるようになってる。
いろんな方法も紹介されている。
ググればいくらでも出てくるからね。
しかし今回紹介する情報はそのアンチエイジングの方法としても、
寿命の延長に効果がある!と科学的に証明された話や。
興味あるやろ??
ほんじゃ、話していこうか
参考URL : http://www.nature.com/articles/ncomms14063
Caloric restriction improves health and survival of rhesus monkeys
Julie A. Mattison, Ricki J. Colman, T. Mark Beasley, David B. Allison, Joseph W. Kemnitz, George S. Roth, Donald K. Ingram, Richard Weindruch, Rafael de Cabo & Rozalyn M. Anderson
Contents
☆カロリー制限がサーチュイン遺伝子を覚醒させるスイッチや!
長生きしたい!
年齢を重ねながら脳も、内臓も、肌までも若く保ちたい!
そんな誰もが望むような、望むけど無理やと思っていることが実現可能らしいのだ。
でもどうやって?
その答えが、カロリー制限。
●カロリーリストリクション(CR)って専門用語では言うねん
おう、けいしゅけ!今日は難しい言葉多いやんけ!もっとわかりやすく!!
そんな声が聞こえてくるので、こっからがっつりカンタンに説明していくわ!
カロリーリストリクションってのはね、ざっくり言うと腹八分目にするってこっちゃ!
もうちょいちゃんとした説明をするとやな、
カロリー摂取量をいつもの70%くらいまで減らす考え方の事や。
当たり前やけど、減らすのはカロリーだけ。
必須の栄養素は絶対に減らさないねん。
このカロリーリストリクション(以下:カロリー制限って書きます)の実行で、
アンチエイジングと寿命を延長する働きを担うサーチュイン遺伝子が目覚めるんだってさ。
●寿命は延びる!賛否が分かれた論争の終結
米国立加齢研究所とウィンスコンシン大の共同チームが2017年1月17日、
イギリス科学雑誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した内容こそ、
いままで書いてきた内容そのものだった。
研究はアカゲザルを用いたものだったけど、
「人でも同じ効果があるんやないか?」って主張してるねん。
※ちなみにこのサルを使った研究は、
国立加齢研究所が2009年、
ウィンスコンシン大が2012年に
それぞれ異なる結果を示していたんやけど、
実験対象のサルの健康状態、食事内容、年齢層などの違いを加味して
お互いのデータをよーーーく分析した結果、
「寿命を延ばす効果はある!」っていう結論を出した。
実はそうした経緯がこの研究にはある。
実験の概要は以下の通り。
- 米国立加齢研究所とウィンスコンシン大の両機関は研究に200匹近いアカゲザルを使った。
- アカゲザルには通常よりもカロリーを制限した食事を与えた。
- 健康状態と寿命を20年以上にわたって観察した。
■ちょっと質問✋なんでアカゲザルで研究したんすか?ニホンザルじゃだめなの??
良い質問!
アカゲザルを実験に使ったのには理由があるねん。
アカゲザルってな、遺伝子配列が93%ヒトの遺伝子配列と一緒なんよ。
さらに!
解剖学、生理学、神経学、内分泌学および免疫学の多くの側面は、
直接人間のものと同等なのさ。
つまり、アカゲザル≒ヒトって考えられるから、実験対象としては最適やってんね。
■カロリーが適度に少ない食事をアカゲザルに長期間与えた結果とは?
発表された結果は以下の通り。
サーチェイン遺伝子のスイッチがオンになって
肌、血管、脳など体のあらゆる器官が若く保たれるとともに、
活性酸素の発生を抑える働きが発動した。
それによって
- 免疫力の低下
- 動脈硬化
- 高血糖
- 認知機能の低下
- 骨粗鬆症
- 脱毛・白髪化
こういった様々な老化症状の進行を遅らせたり改善した。
結果として寿命も延びたんや!!
すげぇ!!!
■ほんじゃ若い時からカロリー制限した方がいいんすか?
これにはイエス!とは言い切れない結果が出てる。
実は若いサルよりも、ちょっと年齢層の高いサルの方がカロリー制限による効果が高かったというデータが出てるねんて。
だから、若いうちからカロリー制限をするのはあんまり効果的ではないんやね。
考えたらそうかもね。
若いうちは生物は繁殖期にあるから、エネルギーが必要。
そもそも、若いから元気。
カロリー制限による元気ハツラツ効果ってあんまり目に見えて現れにくいのかもしれない。
そう、けいしゅけは思う。
何はともあれ、
カロリー制限は寿命を延ばす!これは今後の定説になりそうやで!!!
☆カカオ70%以上のチョコレート1日25g食べると脳が若返る!?
関連テーマとしてこのニュースもとりあげる。
なにせこの記事のメインテーマはアンチエイジングや。
内閣府のプロジェクトチームと食品メーカーの明治が発表したネタやねんけども、
「カカオ70%以上のチョコレートを45~68歳の男女30人に1日25g、4週間にわたって毎日食べてもらった。
すると、学習などに関わる大脳皮質の量が6割の人(18人)で増えた。
ちなみに効果があった18人のうち、大脳皮質の量が増えたのは女性で増加傾向が強かった」
そんな結果が出ているねん。
今後は対象者を増やして、長期的な実験を行う計画なんやってさ。
●この発表はまだ「可能性」を示しただけ
ただいまけいしゅけ、ちょっとナナメ読みしてしまうんやけど、
これって明治のチョコレートの売込みじゃねぇのか?
と思っている。
大体30人しか対象がいないし、実験期間は4週間。
「効果があった18人のうち、大脳皮質の量が増えたのは女性で増加傾向が強かった。」
いや、おいしいもの食べてストレスが減ったことが理由ちゃうか?
そう思ってしまう・・・。
明治のこのチョコレート
75gで427kCal
25gで142kCalか。
これってカロリー高くないか?
カロリー制限で寿命延ばす効果をさっき話したばっかりやしなぁ。
調べてみるか・・・。
☆調べるとチョコレートには健康効果がけっこうある
●カカオポリフェノールパワーがすごい!
■カカオポリフェノールの抗酸化作用⇒アンチエイジング作用
チョコレートに含まれているカカオポリフェノールには、活性酸素を取り除いてくれる効果がある。
ちょっと活性酸素がどう悪影響があるのか厚労省のページから引用してみよう。
体内での活性酸素の発生
私たちはエネルギーを使う際、酸素を利用します。呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は、通常の状態でも不完全に還元され、活性酸素やフリーラジカルになります。ほ乳類では摂取した酸素の数%が活性酸素に変化すると考えられています。これら活性酸素やフリーラジカルの多くは寿命が短いのですが、さまざまな体の成分と反応し代謝を制御する一方で、過剰に生じたものは細胞傷害をもたらします。
活性酸素・フリーラジカルの功罪
「活性酸素を消去する」「酸化ストレスを減らす」といった言葉がマスコミなどでとりあげられていることもあり、その害ばかりに目がむきがちですが、活性酸素はさまざまな生理機能に関与していることが知られています。例えば白血球は活性酸素であるスーパーオキシド・過酸化水素などの作用によって感染防御の重要な役割を果たしています。さまざまな生理機能をもつ一酸化窒素は、血管を弛緩させ末梢の血流を確保する役割ももちます。その他、シグナル伝達・排卵・受精・細胞の分化・アポトーシスなど、生理活性因子として利用されています。
一方で活性酸素やフリーラジカルはさまざまな生体成分と反応します。体内のタンパク質と反応するとタンパク質が変性したり、酵素が失活したりします。細胞膜の脂質成分などと反応すると過酸化脂質が生じます。遺伝子と反応すると分解や突然変異が生じます。結果として、老化・癌・動脈硬化・その他多くの疾患をもたらす原因となるわけです。
酸化ストレスを防御する抗酸化作用
活性酸素やフリーラジカルがすべての組織や細胞で生じるにもかかわらず生命を保つことができるのは、酸化ストレスから自己を守るためのさまざまな防御システムがそなわっているからです。活性酸素やフリーラジカルの発生を抑制したり、発生したラジカルを捕捉して分解処理したり、生じたダメージを修復・再生したり。そのような抗酸化作用をもつものが抗酸化酵素や抗酸化物質です。
例えば、抗酸化酵素にはスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)・カタラーゼ・グルタチオンペルオキシダーゼなど、高分子の抗酸化物質にはアルブミンなど、低分子化合物にはビタミンC・ビタミンE・カロテノイドやグルタチオン(GSH)・尿酸・リポ酸などがあり、それらはお互いに作用しあいながら抗酸化機能を発揮しています。
酸化ストレスが高まる要因
通常は発生した活性酸素は速やかに消去されますが、この抗酸化能以上に酸化ストレスが高まるとさまざまな酸化ダメージが生じます。虚血やストレスなどの病的な状態や、紫外線や放射線・大気汚染・タバコ・薬剤・金属・酸化された食べものなどをとることでも活性酸素がより多く発生します。適度な運動は健康にメリットがありますが、過度な運動は酸化ストレスを高めます。
このような活性酸素の功罪は、いつ、どこで、どのような種類の活性酸素が、どのくらい発生したのか、その活性酸素はどのような物理化学的性質をもち、その場にどのような抗酸化物質や抗酸化酵素がどのくらい存在し、どのような反応が生じたのか、などによって左右されることになります。
なるほど。
なかなかのワルモノやな、活性酸素。
抗酸化作用、期待できそうやんか。
ポリフェノールと言えば赤ワイン!
ってイメージがあったんやけど、カカオポリフェノールは赤ワインの2倍も効果が高いらしいねん。
ポリフェノールと言えば、
・カカオポリフェノール ・リンゴポリフェノール
・コーヒーポリフェノール ・緑茶ポリフェノール
この辺が思い浮かんだので、ちょいとランキング形式で調べた内容を書き出してみるわ。
(数値はわかりやすく概算にしてるから目安と思ってね)
- カカオ72%のチョコレート(25グラム)・・・600mg
- りんご1個 (300グラム)・・・350mg
- 赤ワイン1杯(125ミリリットル)・・・300mg
- コーヒー1杯(140ミリリットル)・・・250mg
- 緑茶1杯(90ミリリットル)・・・90mg
カカオ72%チョコレート、やるやんけ!
■カカオポリフェノールの血圧降下作用
カカオポリフェノールには血管拡張作用があるとわかっている。
これも明治の研究によってわかったらしい。
まぁ、薬を飲んだ時ほどの血圧降下作用があるとは思わないけどね。
●チョコレートは栄養バランスがいい
チョコレートには
- 食物繊維
- ビタミンEやナイアシンなどのビタミン類
- カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リンなどのミネラル
が含まれている。
特にマグネシウム、カルシウムのバランスが良い。
食物繊維は便通を改善し肌荒れを防いで、肥満防止や大腸ガン予防にも効果的。
カルシウム/マグネシウム比が崩れると心臓病や高血圧のリスクが高まる。
●カカオ豆に含まれる苦み成分のテオブロミンが効く!
テオブロミンの効果ってなんやろ?
調べたら面白いわ。
- 大脳を刺激して集中力・記憶力・思考力を高める。気力の向上にも働く。
- カフェインと同様の覚醒効果がある。そやけどカフェインよりも緩やかに作用する。
- 自律神経を調節する作用がある⇒リラックス作用。疲労回復にも役立つ。
☆結論⇒チョコレート(カカオ70%以上)は脳を増やすかは不明だが健康にはイイ
明治のチョコレートの売込みじゃねぇのか?
と思って調べ始めた結果、
思っていたよりもカカオ70%以上のチョコレートの健康への有益作用は多いという事がわかった。
最終的に、けいしゅけなりの結論では、
カカオ70%以上のチョコレートを1日25g以内なら毎日食べることによって健康増進作用が強く期待できる!
この結論にたどり着いた。
ちなみに、脳が増えるかどうかは、ちょっと不明やね。
これは内閣府と明治の研究チームが結論を出すまで明確な効果があるとは考えないようにしようと思う。
☆★まとめ★☆
今回は長編だったけれど、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
けいしゅけとして、面白いと思うのは、
「過ぎたるは及ばざるが如し」
この孔子の言葉が、人間の食事から得るカロリー量にまで適応できたことやわ。
腹八分目が寿命を延ばす。これはほぼ間違いなし。
カロリーが高いので食べ過ぎに注意だけど、チョコレートはカカオが70%以上のものなら、
少量を毎日食すのは健康増進に有益だという事も分かった。
お酒に通じるものがあるみたいやね。チョコレートは。
「過ぎたるは及ばざるが如し」
なるほど。
そう思ってこの記事を終えようと思う。