今やお笑い界を席巻する大御所となった
ダウンタウン

かつてボクは
≪ダウンタウンDX≫にもしょっちゅう呼んでもらってました

浜ちゃんとは
フジテレビ
≪ジャンクSPORTS≫でいつも共演させていただいてましたし
松ちゃんは
色んな番組で
ボクがそこにいなくても
角田信朗か

と
いつもボクの名前を引っ張り出してくれていました

そんなダウンタウンの大ファンでした

ところが
ある事件をきっかけに
ボクは
ダウンタウンの番組に
全く呼ばれなくなってしまったのです

これは
ボクが初めてこうした公の場で告白するお話です

こちらにだけ都合の良い話にならないように
記憶の許す限り
正確にお話したいと思います

あるダウンタウンの超人気番組の制作から
出演依頼がありました

番組で
≪芸人対抗・叩いて被ってジャンケンポン選手権≫を開催するにあたり
松本さんから
角田さんに真剣にレフェリーをやってもらわれへんやろか!?
という話が出たんですが
如何なものでしょうか?
と

大好きだったこの番組に
大好きな松ちゃんから直々に指名があったというので
ボクは小躍りして喜んだものの
直ぐに我に帰って考えました

当時K-1は
ジャッジやレフェリングに様々な問題提起が為され
物議を醸していた時期でした

ミスジャッジの存在や
それこそ
武田幸三引退試合の
ボクのレフェリング然り

世界に広がる競技を統括する最高責任者のボクが
果たしてそんな状況下で
バラエティー番組に出て
≪叩いて被ってジャンケンポン≫のレフェリーを務める事が
格闘技ファンから許容されるだろうか…
そんなジレンマがありました

K-1のイベントサイドにも
このオファーを報告し
意見を仰ぎましたが
答えは
≪こういう時期なので自粛してほしい≫
というものでした

ボクは事務所を通して泣く泣く丁重に
この経緯を説明し
レフェリーが無理でも
解説として実況席に座る
とか
何か別の形で松ちゃんからのお申し出に応える事は出来ませんか?
と回答したのですが
結局
ボクの出演は無くなりました

どれだけ後味が悪かった事でしょう…

直接テレビ局に赴いて
松ちゃんを捜してこの経緯をちゃんと説明しようか

とも考えましたが
そんな直談判を強行する前に、と
ボクは
唯一直接の連絡先を知っていた
ダウンタウンの側近的なあるベテラン芸人さんに
事の経緯をブレる事なく伝えました

彼からの答えはこうでした

それ、ホンマに松本さんがそう言いはったんですかねぇ…?
誰かスタッフが勝手にそういう言い方してオファーしてきたんと違いますか!?
松本さんはそんなことで気分害するような人と違いますよ

また会うたら僕からも言うときますわ

側近的な存在の彼に相談し
そんな回答を得て
ボクはホッと胸を撫で下ろしたのでした

それから1年ほど経って
思い出した様に
≪ダウンタウンDX≫から久しぶりに出演依頼がありました

ボクは
久々のダウンタウンとの共演に大喜びすると共に
あの時に
松ちゃんからのお申し出に応える事が出来なかった御詫びを
やっと直接出来るチャンスが来た

と
また小躍りしました

スタッフと
幾つかのテーマネタも打ち合わせが完了し
当日の大物ゲスト
和田アキ子さんとボクの
ちょっと素敵なエピソードも採用されて
可愛がってくださるアコさんともお会い出来る

というので
ボクは収録当日を心待ちにしていました

ところがその収録当日に
事件は起こったのです

自宅へボクを迎えに来たマネージャーの村司君(今のジャイロスコープの社長です)が
涙目になりながら
今日の収録がバラし(中止)になりました…

と言うのです

な、な、何で

何があった

浜ちゃんか松ちゃんの体調不良か

と問うボクに
村司マネージャーから帰ってきた答えは
松本さんが台本を見て
角田の名前を見つけた途端に
収録は中止や

ということになった…
というものでした

要するに
あの時、ボクがオファーを断ったことに
未だご立腹だ、というのです

ボクの中では当然
もうとっくに丸く治まったことだと思っていただけに
まさに青天の霹靂でした

ボクは
とにかく収録のスタジオへ行って松ちゃんに直接説明させてくれ
と申し出ましたが
制作からは
遠慮していただきたい
との返答

やるせない想いで
振り上げた拳の落とし処が見つからないボクは
ハッと思い出し
あの
側近ベテラン芸人に電話を入れ
そこで起こった事を報告したのですが
彼の答えは
それ、ホンマに松本さんがそう言いはったんですかねぇ…?
間に入った誰かが話し違えてこじれてるだけちがいますか

松本さんはそんなことで気分害するような人と違いますよ

と

あの時と全く同じ答えが返ってきたのです

ボクの中で
本件は落着し
ようやく≪手打ち≫のチャンスを頂いた
と言う嬉しい思いから一転
スケジュールを押さえて準備して
その当日に
そんなことが理由で出演を拒否されるとは
こちらも
芸能界でのポジションはさておき
格闘技の世界を第一線で引っ張る人間として
全うな理由を
筋道通して伝えたにも関わらず
それはこちらにもプライドがある

と
≪可愛さ余って憎さ百倍≫的な思いがこみ上げてきて
やるせない想いは
当時のブログ
≪傾奇者日記≫に
もちろん
ダウンタウンの名前も
番組名も
ましてや芸能の世界での出来事であることも伏せた上で
飲み会ならば
気に食わないヤツと一緒に飲む必要はないだろうが
プロの仕事師ならば
例えそれが嫌いなヤツでも
割り切って仕事するべきではないのか…?
という様な事を書きなぐったと思います

突然収録がバラしになって(実際にはボク抜きで急遽代打が入って収録されたそうです)
困惑した和田アキ子さんから
あんた一体何があったん

と電話が入りました

事の経緯を一部始終話しましたら
あんたの話し聞いただけやから何とも言えんけど
その通りやとしたら残念な話しやなぁ

芸能界でこれだけ好きなようにやらせてもらってるウチ(アコさん)でも
共演NGっちゅうのは無いで

まぁ気にせんと
今度ご飯行こ

と慰められましたが
ボクのやるせない想いは収まりません

あれからもう何年たったのでしょう…
かれこれ10年は経過しているのではないでしょうか

ボクは未だに
何故こんなふうにこじれてしまったのかを
推理しています

でも
ただの一度も
相談に乗ってくれたあの芸人さんの名前を楯に出した事はありません

松本さんはそんなことで気分害するような人と違いますよ

という答えをボクにくれた彼の名前を出すことで
松ちゃんと彼の関係に亀裂が入る可能性もあるからです

実際彼はその直後に
携帯の番号を変えてしまったので
恐らく
それ以上の関与は面倒だと考えたと推理しています

ボクはこの事件
恐らくこうであろうと推理します

松ちゃんの提案に
ボクの出演を安請け負いして名乗り出た担当者が
まさかのNGの回答に
松ちゃんに対する自分の体面を保つ理由を作るには
他人(角田)を悪者にするしかなかったのではないか?
真相は霧の中です

ボクは今でもダウンタウンが大好きで
番組は欠かさず観て
笑うたびに一抹の寂しさも痛感しています

あの時強引にでも
松ちゃんの控え室に乗り込んでいって
直接経緯を説明すれば
絶対にこんなふうにはなっていなかったろう
という想いは強いです

今や筋トレで
屈強な身体に変身した松ちゃんと
Heavy Duty Trainingを一緒にやるのが
ボクの願いなんですけどね

このブログに書くことで
この真実が
回り回って
松ちゃんのもとに届くことを祈っています