トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ソフトBの“ドラ1”正義、直球は新人当時の上原以上 自主トレ初ブルペンで片りん

2017年1月22日 紙面から

初ブルペンに笑顔を見せる(式町要撮影)

写真

 ソフトバンクのドラフト1位・田中正義投手(22)=創価大=が21日、新人合同自主トレで初めてブルペン入りした。計24球の剛球ショーに周囲は大絶賛。最速156キロ右腕は、新人4年ぶりのA組(1軍)スタートが決まっている。

 筑後の屋内練習場が、正義の剛球にざわついた。飯田ブルペン捕手を相手に、セットポジションから直球をズドン。カーブ、カットボール、フォークを交え13球を投げると、捕手を座らせた。カーブとカットボールを交えて11球。投げ終えると、額には汗が浮かんでいた。

 「思ったよりもいい感じでした。8割くらいの力。低めに投げよう、とかは思わず、真ん中付近に伸びのある球を投げたかった」。気持ち良く腕を振り、自ら「140キロ台中盤」と話すほどの仕上がり。カーブがワンバウンドする場面もあったが、5球団競合の好素材を証明した。

 その球筋は、見た者を強く引きつけた。飯田ブルペン捕手は「この時期にあの球が投げられるなんて。『キレ系ズドン』という感じ。ベース上で速くて伸びがあるし、ミットが押される。150キロ近くは出ていたし、この前受けた千賀よりも速く感じた」と驚きを隠せない。初めて受けた衝撃の度合いは「サファテの次くらい」とした。

 投球練習を見守った入来3軍投手コーチは「真っすぐの力では、新人の上原(浩治)よりも強い」と断言。入来コーチが巨人に在籍していた1999年に入団し、いきなり20勝を挙げ新人王に輝いた右腕を引き合いに出した。

 休養日の20日に寮で夕食を取っていると、テレビのニュースで自分が春季キャンプのA組スタートに決まったと知った。「そのつもりでやっていたので(感想は)特にはない。けがをしないようにやっていく。今日くらいの力感で、もっと狙ったところにいくようにしたい」。球筋を確認し、精度を上げていく。筑後で数回のブルペン入りを重ね、宮崎での先発サバイバルに臨む。 (谷光太郎)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ