14日から16日にかけてのピークを終えた近畿の私立中学入試で近年、午後に入試日程を設ける学校が増えた。他校の試験を終えた受験生に、もう1校受ける機会を提供して生徒確保につなげるのが狙いだ。1日2校受験できるよう、学校側がバスを出すケースもあり、少子化で生徒集めが厳しくなる中、この傾向は今後も増えるとみられている。

 この冬一番の寒波が押し寄せた15日、奈良県大和郡山市の奈良学園中学校では、約260人が国語と算数の2教科型の試験に臨んだ。

 試験が終わった正午ごろ、校舎から受験生と保護者が続々と出てきた。このうち受験生約100人と、その保護者の計約200人が会場に横付けされた3台の大型バスに乗り込んだ。

 満員のバスの行き先は直線距離…

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