最近、デリゾルにおけるＩＳの政府軍等に対する激しい攻撃のことは何度か報告しましたが、al arabiya net は21日付の記事で、「ＩＳはイラクでの損失を埋め合わせるために、シリアでのプレゼンスを強化しようとしている」との解説を載せています。
短い記事ではありますが、なるほど、というところがあり、記事の要点のみ次の通り。ご参考まで

ＩＳはイラクでの大きな損失を埋め合わせるために、シリアでその支配地域を拡大するために、これまでにないような激しい攻撃を加えている。
その最新の例が、シリア東部のデリゾルで、ＩＳはデリゾルの政府軍支配地域と空港の連絡路を遮断し、その支配を押し付けようとしている。
このＩＳの意図は戦闘地域に兵員等の増援を送り込んでいることからもうかがわれる。
ＩＳが、イラクでの戦闘激化と同時期に、シリアで複数の戦線を拡大していることは、観測者をしてＩＳが依然その戦線を迅速に強化する能力を有している証拠だとみており、それはラッカ及びal bab というその占領地の防衛を強化し、デリゾルやパルミラでの支配地域を拡大しいていることにみられるとしている。
他方シリア政府やロシアにとっても、デリゾルはシリア西部での支配を確実なものとするうえで重要な戦略拠点ｒとみられている。
シリア政府筋は、ＩＳが彼らにとっての最後の戦闘はシリアでのこととなると知っているので、ラッカとデリゾルを重要視しているとみている
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/01/21/داعش-يسعى-لتعزيز-وجوده-في-سوريا-بعد-خسائره-في-العراق.html