分析哲学についての質問です 私は現在高校3年であり、来年度から大学で哲学を...
2010/2/323:05:51
分析哲学についての質問です
私は現在高校3年であり、来年度から大学で哲学を学びます
哲学の入門書を読んでいましたところ、分析哲学という言葉を見つけました
少々分析哲学について調べてみたところ、「分析哲学が対象とする分野は多岐に渡っていて、分析哲学は特定の人物の思想とは言えない。新しい哲学のアプローチの仕方と言うべきものである。」 ということは理解できたのですが、その思考方法についてはよくわかりませんでした
「記号論理学を用いて命題を分析する。」 というような内容の文章があったのですが、命題の分析がどのように哲学に関わっているのかがよくわかりません
分析哲学とはどのような思考方法なのでしょうか?
できましたら、具体的な思考を例に挙げて説明して下さるとありがたいです
幼稚な文章で申し訳ないですが、ぜひ御教授お願いします
ベストアンサーに選ばれた回答
kairnadさん
編集あり2010/2/601:17:24
他の方が述べているように、言語を使って哲学します
で、それをやると例えば「目に見えない、物質ではない世界が存在する」という主張に説得力を与えたりすることができます
例:命題「10と12の間には素数が存在する」(存在命題)
これを真正面から受け止めると「素数が存在する」ということを信じることになります
素数って目に見えますか?見えませんよね?
「11それ自体」は物質的対象ですか?違いますよね。
もし、「命題が真理であることを命題が表現している事実を観察することなしに知ることができ」て、数学の命題が真理であることを知ることができるなら、数学的対象の実在を「幽霊を見ることができる!」と主張する占い師の持ち出す「霊感」のような非科学的な能力に訴えることなしに、「非物質的な数学的実在」の存在を知ることができるかもしれません
何故なら、
A.「11は存在する」という命題が真であることを知ることができる
B.「11は存在する」という命題が真ならば、11は存在する
C.したがって、目に見えない、非物質的な何かが存在する
といえるからです。また、この考えは「目に見えないものをどうやって知るのか?」という問題にも答えることができます
何故なら、人が知る必要があるのは命題の真理値を含めて「言葉」だからです
言葉は、少なくともその意味を知る、ということは誰もその能力の存在を疑問視しませんから(日本語しゃべれるからといって日本人は何も不思議に思わないでしょう?)、そういう意味で「直接に数学的対象を見ることができる!」という主張よりは穏健です
言語の知識を通して、「非物質的な実在」というものの存在を擁護できる、という結論はすごい!と思いませんか?
尚、このような議論は「数学”言語”の存在論的含意に立脚する数学的実在論の擁護」と言われます。
この言語の「存在論的含意」を通して、非常識!と思われるものの存在を正当化しようとする試みは他にも「可能世界」(D.ルイス)などがあります
もうひとつの事例:「現在のアメリカ国王は禿げである」という命題を考えてみましょう。
問題:この命題は真ですか?それとも偽ですか?
もしこの問題を「命題の分析」無しに答えようとすると「どっちでもない」という答えになるかもしれません
これは論理学の基本の「二値原理」(命題には真理が虚偽かしかない。正しいか間違ってるかしかない。そのほかに答えはない)
という原理に矛盾します
しかし、命題分析を行えば、これは矛盾ではありません
実際、これを正確に書くと
「∃x(xは現在のアメリカ国王である)」かつ「xは禿げである」-①
と二つの命題「∃x(xはアメリカ国王である)」と「xは禿げである」に分解されます
連言(”かつ”のこと)を含んだ文が真理値真であるのは高校の数学の論理の授業でやったように、両方の文が真であるときだけです。
しかし「∃x(xは現在のアメリカ国王である)」が偽なので、①全体は偽となり、二値原理に矛盾せずにこの問題に回答を与えることができます
尚、事例の2で述べたような方法が大事なのは、「偽者の存在命題」を消せるからです
事例の1で述べた「言語の存在論的含意を考える」という方法を単純に用いると、「花子が好きな太郎の性質が”ある”」といった命題から、「性質がある!」という結論にいきかねませんが、命題分析は「分析を通した言い換え」によって、このような短絡的な意見を防ぎます
間違った問題を防ぐという役割も命題分析はもっています(例:現在のアメリカ国王は禿げか?否か?)
私は知らないんですが、哲学上では馬鹿らしい短絡的な考えが多くあふれていたんだそうです
それが分かれば命題分析のありがたみがよく分かるんじゃあないでしょうか
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2010/2/621:46:06
2010/2/418:03:01
分析哲学は実際は(言語)分析哲学ですね。
つまり言語というものを用いて思考することが多いです。
道徳の問題でも「良いこと」ってどういうことか、ではなく「良いこと」と言ったときにその言葉の意味は何か、「良いこと」とはどういうときに使うかと、考えます(言語哲学はそもそも言語とは何か、が中心になります)
ウィトゲンシュタイン(さらにその弟子マルコムなど)という人から活発になりまして、イギリスでもかなり影響力があります。
あとはウィトゲンシュタインの師匠ではありましたが、ほどほどの哲学者ラッセルや、ウィトゲンシュタインと少し立場の違う、サールやオースティンなどがいました。
ちなみにアメリカですとマルコムの教え子だったロールズが、「良いこととは何か」を全然考えないで「良いこと、という言葉の意味」だけを考えても仕方がないだろう!と『正義論』という本を書きまして、アメリカでは今でもレベルの高い政治哲学が展開されています。
編集あり2010/2/413:18:52
おおざっぱに言うと、非分析系の哲学者が「人生とは愛である」と言ったとする。これは直感的にわかりやすく、その通りであるように見えるが、実は何を意味しているのか曖昧で多義性がある。分析哲学にコミットしている人なら「人生は愛である、とはどういうことか?」を問題にします。人生でもっとも大事なことが愛だと言っているのか、それとも文字通り「人生」と「愛」は等式で結べるということか?すると等式で結べるとは何を意味しているのか?”もっとも大事”とはどのように定義できるか?
命題や文(やその前提)が正しいかどうかとは別に、議論を行うためにまずその命題や文が何を意味しているのかを、誤解が起きないレベルまで明確化する必要がある。それを心がけるのが分析哲学者に通じるたぶん唯一の共通点。フランス系現代哲学、ポストモダン哲学は全く逆。曖昧さと意図の隠蔽が尊重される。
(形式/記号/数理)論理学は分析哲学の基本だけども、実際にそれを用いて議論されることは多くないです。論理学は、命題の曖昧さと多義性をなくすために用いられる思考の道具のようなもの。オススメは大庭健『はじめての分析哲学』や戸田山和久『科学哲学の冒険』などかな。さらに100歩踏み込んでみるなら春秋社の「現代哲学への招待」シリーズを見ると、テーマの幅の広さと議論の雰囲気がつかめると思います。
2010/2/323:38:14
哲学の歴史は古代ギリシアから始まり、それ以来、さまざまな哲学的難問が提示されてきました。たとえば、「万物の根源は何か」、「認識の仕組みとはどうなっているのか」、「存在とは何か」などが挙げられるでしょう。
こういった問題は、数学のように、明確な答えが導きされて議論が終るということにはなりません。要するに、解き終えることのできない永遠の問題ばかりを、哲学は扱ってきたと言えるでしょう。
さて、分析哲学は、そのような解けない問題が、なんでそもそも生じるのかに注目しました。そして、実は、われわれ人間が言葉を曖昧な、あるいは間違った使い方をすることによって、本来存在しない問題が生じたにすぎないのではないかと考えたのです。ということは、我々が思考するときに用いる言葉というものを徹底的に分析し、曖昧な点を一切残さないように、論理的なものへと分解・精製することで、哲学的な問題自体が消滅するということになります。これが、分析哲学の主旨です。
なので、哲学が用いる入り組んだ言葉を、できるだけ単純な要素(命題)に分解し、解きほぐすことが、まずは重要な作業になります。
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