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「1日のゲームの時間」について指導しました

更新日:2016年11月29日

 

 風も止み、日中は比較的暖かな一日となりました。

 種足小は今年度、「家庭学習習慣の確立」を学校課題のひとつとしています。そのことに関して、先日保護者の皆様に「テレビ・ゲームに関するアンケート」調査についてご協力をいただきました。大変ありがとうございました。その中で、「ゲームに熱中するあまり、勉強する時間が少なくなっている」「長時間ゲームをやることの影響について、学校で指導してほしい」というご意見をいただきました。

 そこで、12月号の学校便りで、ゲームの時間をきちんと決めることと、家庭学習にしっかり取り組むことが子どもたちの学力向上のためにも、情緒の安定のためにも非常に有効であることをお知らせいたしました。

 それに伴い、本日、「一日のゲームの時間を決めよう」の文書を配布させていただきました。子どもたちには、学級活動の時間を使って指導をおこないました。3年生の様子です。

 「みんな、ちょっと聞いてね。今日は、プリントを使って、1日のゲームの時間についてのお話をします。」

プリントを配って説明します。

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  「みんな、プリントは、行き届いたかな。」「はーい。」「何ですか、これ?」

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「それでは、お話しします。 みなさんの頭の中には『脳』が入っているよね。その中の『前頭前野』という場所は、学習したことを活かして新しいことができるようになったり、いらいらした気持ちをおさえたりするために使われる大切なところです。その前頭前野を発達させることがみなさんの成長にとってすごく大切なんです。ゲームはとっても楽しいよね。でも、ゲームをしている間は、前頭前野はあまり働かないんです。」

「えー?」「じゃあ、どうすればいいんですか?」

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 「うん、それはね、みんなが毎日がんばってくれている音読や計算練習をやればいいんです。また、ご家族やお友達と楽しくおしゃべりしたり、外で友だちと楽しく体を動かすことも、とてもいいんです。」

「なんだ!」「それじゃ、毎日やってます!」「うん、1日のゲームの時間を守って、それらを毎日しっかり続けることが素晴らしいことなんです。これからも、おうちでゲームの時間を決めて、家庭学習にがんばって取り組んでみてね。」

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 今日お配りした「1日のゲームの時間を決めよう」は、お配りした文書にも記したとおり、提出の必要はありません。お子さんと話し合って、実態にあった時間を決めていただければ大変幸いです。

 「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の開発者として知られる東北大学加齢医学研究所の川島隆太先生によれば、音読や単純な計算練習は「脳の全身運動」と呼ばれ、前頭前野を非常に活性化させるのだそうです。それは子どもたちの能力を高め、情緒を安定させることにつながります。川島先生は、これを認知症の治療等にも応用されています。

 子どもたちにゲームの時間を決めさせることは難しいかもしれません。でも、科学的根拠を示すだけでもずいぶん違うと思うのです。今のゲームはとても面白く、子どもたちが夢中になるのも無理はありません。けれど、子どもたちの未来を思って、一緒に望ましい生活習慣をつくろうとがんばることは、大人の務めではないかと思います。