東京五輪・パラ会場の暑さ指数 厳重警戒の水準

東京五輪・パラ会場の暑さ指数 厳重警戒の水準
政府は、東京オリンピック・パラリンピックでテニスなどが行われる東京・有明地区をはじめ3か所で「暑さ指数」を測定した結果、日中の平均値が、激しい運動は避けるべき水準になったことから、今後、観客を含めた暑さ対策の具体化を急ぐことにしています。
2020年東京オリンピック・パラリンピックは、7月24日から9月6日の高温多湿の時期に開催されることから、暑さ対策が課題になっています。

政府は、具体的な対策を検討するため、去年7月から8月にかけて、テニスなどが行われる東京・有明地区、神奈川県藤沢市のセーリングの競技会場、それに埼玉県川越市のゴルフの競技会場の3か所で、熱中症の危険度を表す「暑さ指数」を測定しました。

「暑さ指数」は気温や湿度、それに日射などによるふく射熱を基に算出する指数で、日本体育協会の指針では、31度以上になれば運動は原則として中止、28度以上なら厳重警戒で激しい運動は避けるなどとしています。

今回測定が行われた3か所では、いずれも31度以上になった日が複数あったほか、多くの競技が行われる午前9時から午後4時までの「暑さ指数」の平均値が、日の当たる草地でも、激しい運動は避けるべき28度以上になりました。

政府は、新年度(平成29年度)に本格的な測定を行ったうえで、観客を含めた暑さ対策の具体化を急ぐことにしています。