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太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

貯金2000万パワーズだけど特に使いみちがないから生き甲斐搾取されたい

自意識 自意識-独居スタイル

Money

数字としての貯金額

 「年相応の貯金」について考えると正解が分からなくなる。家族を巻き込んでお金がない状態はしんどいし、貧困状態で健康を崩したらおしまいだから最低限の蓄えが必要なのはよく理解できる。

 だけど、独身でそれなりの労働環境で働ける状態にあるなら、中途半端に貯金ががあっても意味がないと思えてもくる。セミリタイアできるレベルならともかくとして、定年まで働くのは変わらないだろうし、お金の使い道がない。

 数年前に2,000万円を超えたあたりから預金口座はただの数字になってきた。貯金額の問題よりもお金の使いみちが思い浮かばないのが問題である。本来の2000万パワーズは超人強度1000万パワーを誇る元・悪魔超人バッファローマンと、1000万の技を持つとされる 覆面超人モンゴルマンのタッグチームだけど、僕にはタッグパートナーがいないからこそ預金額が増えたのだろう。

インドア独身貴族にはお金の使い道がない

 別に守銭奴ではないはずだけど、週末のやきとん屋が2,000円、40インチテレビも70,000円、3TB HDDが8,000円、電子書籍が無料ないし安価に買えて映画や音楽は月々数千円で見放題・聴き放題ができる時代。洋服はユニクロだし、散髪は1000円。SNS、ネットニュース、録画したテレビ番組、ジョギング、ポケモンGOにいたっては無料。独身でインドア生活だとお金の使いみちがない。

 株式投資などもしてみたが、その認知資源で読書や文章を書くべきだと思ったので、半分退場でほったらかし投資。アイドル、キャバクラ、ギャンブル、ソシャゲ、信仰、クラウドファウンディングなど重課金していくのは僕と同じような状況の人々なのだと思うのだけど、それらに喜んで課金するのにも才能がいる。納得できないことには1円だって払いたくない。

生き甲斐搾取をされたい

 モノにはお金を使えない一方で、1000万円の1%は10万円なんだから1日単位で増減するものと簡単に諦めてしまえるのも、不感症が進みすぎている。10万円をドブに捨ててへらへらしている自分を客観的にみれば完全な異常者であろう。鰻屋に1万円払う方がまだ現実味があるし、相席屋にでも行ってみたほうが幾分かマシだ。

 これに対して家族がいるなら家を買おう、車を買おう、旅行にいこうってなるのだろうし、教育費や養育費にむけての貯金にも生き甲斐を感じられるはず。そうなったらもう少しだけ頑張れそうな気がする。いちばん安心できる投資先なのだ。

 『逃げるは恥だが役に立つ』に「好きの搾取」や「やり甲斐の搾取」という言葉でてきたけれど、喜んで搾取されるに足る生き甲斐が欲しい。僕は生き甲斐搾取をされたいのだ。お見合いとかした方がいいのかなぁ。

私の財産告白 (実業之日本社文庫)

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