お前も今日で最後か…。
「お世話になりました。ご迷惑をお掛けしてすいません。」
じゃあ、はいコレ。
「噂には聞いてましたけど本当に作ってるんですね。」
・・・
我が組織の裏切り者(退職者)は、退職を伝えた日から、ボスとその親族より悪く言われます。
どんな成果を上げていようが、ボス自ら採用してきていようが、酷評されます。
人格否定発言が増え、周囲に同意を求めてきます。
私は何度かこれを諌めるものの、私まで悪く言われる始末です。
辞めていく人にはそれなりの理由があります。
ボス自ら辞めさせる場合と組織を見限り辞めていく場合。
どちらも悪し様に言われています。
私は、見限る人も見限られた人にも渡しているものがあります。
手作りの表彰状です。
私の分かる範囲で辞める人の実績を記しています。
できる限り、そのまま職務経歴書に書けるような文面で。
できるだけ客観的に。
できるだけ数値で判断できるものを。
月報やら報告書から拾い上げて、他の人より特徴的な数字を。
貴方は業績に寄与したよ!
貴方はここでは活躍できなかったかもしれないけど人よりここが優れてたよ!
この数字を喜ぶ組織に、仕事につけよ!
報告書、書いてもらってますからね。
ムダな報告書にならないようにしないとね。
一応、マネージャーポジションですからね。
私が彼らに何かされたわけでもありませんし。
去る際に少しでも希望をもって進めるようにと思い、手作りの表彰状を渡すことにしました。
少しくらい誇りを持って退職していってもらえればいいですよ。
自分の選択に自信が持てるといいよね?
辞めたヤツに不幸になれ!と、思うほど浅ましくないですし。
「でもこれ、ここじゃ評価にはならないんですよね?」
…。
…。
…そうだね…。