2015年に結婚した夫婦のうち、両方またはいずれかが再婚だった割合は26.8%で全体の4分の1を占めることが21日、厚生労働省がまとめた人口動態統計の特殊報告で分かった。比較可能な1952年以降で最も高かったという。厚労省は「離婚や再婚に関し、昔に比べて抵抗感がなくなってきたことが背景にあるのではないか」とみている。
厚労省によると、15年の結婚は63万5156件。分析の結果、夫婦ともに初婚だったのは46万4975件(73.2%)だった一方、夫だけが再婚なのは6万3588件(10.0%)、妻だけ再婚は4万5268件(7.1%)で、夫妻いずれも再婚だったのは6万1325件(9.7%)だった。
平均結婚年齢は、夫婦ともに初婚の場合、夫は過去最高の30.7歳。妻は29.0歳で過去最高だった14年と並んだ。10年前に比べ夫、妻とも1.2歳遅くなっており、晩婚化が一層進んでいる。経済状況への懸念などから結婚を希望する年齢自体が遅くなっていることも一因とみられ、少子化の加速につながる可能性もある。
国際結婚は全体の3.3%に当たる2万976件。ピークだった06年(6.1%)以降、減少傾向が続いている。
厚労省は毎年、1年間の出生数や結婚件数などをまとめた人口動態統計を公表。特定のテーマに絞って調査結果を分析した「特殊報告」も公表しており、今回は「婚姻」をテーマとした。〔共同〕