パキスタン イスラム過激派による爆弾テロか 20人死亡

パキスタン イスラム過激派による爆弾テロか 20人死亡
パキスタン北西部の町で、野菜市場に仕掛けられた爆弾が爆発して、少なくとも20人が死亡し、現地の当局は、この町に多いイスラム教シーア派の人々を敵視する過激派による、爆弾テロ事件の可能性があると見て調べています。
パキスタン北西部の町パラチナールで21日、野菜市場に仕掛けられた爆弾が爆発し、現地の行政当局によりますと、地元の住民など少なくとも20人が死亡し、45人がけがをしました。

爆弾は市場に積み上げられた野菜の中に隠されていて、住民が買い物に集まったところ、何者かが遠隔操作で爆発させたと見られるということです。

パラチナールは、パキスタンで少数派のイスラム教シーア派が住民の多数を占めていて、犠牲者の多くもシーア派の人々だということです。

事件のあと、これまでのところ、犯行声明は出ていませんが、パラチナールでは、おととしにもシーア派の住民など20人以上が死亡する爆弾テロ事件が起きています。

このため、現地の当局は今回も、シーア派を敵視する過激派による犯行の可能性があると見て、背後関係を調べています。