今朝がた、トルコがアサドの排除を主張することは現実的ではないとのトルコの副首相の発言(ダボス経済フォーラムでの発言の由)をお伝えし、この報道が事実ならば、トルコはさらにアサド容認の方向に動いたが、エルドアン大統領の最近の発言(アサドに将来のシリアでの役割はない、と昔からの主張を繰り返していること)もあり、事実関係が今一つ不明であるとコメントしたかと思います。
この問題につき、al jazeera net は、同副首相がロシアのスプートニク通信が、同氏の発言について一般の意見を一定方向に導こうとしたと非難したと報じています。
ただし、具体的に彼がどう発言したのか、または彼の発言の真意が何であったのかについては触れていません。
http://www.aljazeera.net/news/international/2017/1/20/مسؤول-تركي-يتهم-سبوتنيك-بتأويل-تصريحاته-بشأن-الأسد
この問題について、今のところトルコ紙のネットhurryiet net も他のアラビア語メディアも触れていません。
そもそも彼の発言は、公開の席での発言のはずで、朝方の報道も別にスプートニクを引用しての報道ではありませんでした。
最近シリア情勢等に関し、スプートニクの人気が高まっているようではありますが、それにしても仮にトルコ副首相がスプートニクの報道を非難したというのが事実であれば、どうも不思議な話です。
勘ぐれば、副首相は最近のトルコ政府内での議論を踏まえて発言したが、そこまで対外的に表明することについてはエルドアンの了解を得ていなかったので、エルドアンから叱責されて、責任をスプートニクに押し付けたとも考えられますが、中東に関してはこのように不思議な情報が行きかうものです。
とりあえず