月刊現代 亡くなると寂しい親戚の伯父さんのような感覚 (2/2ページ)

2015.09.02


(C)「月刊現代」2005年2月号 講談社【拡大】

 例えば今、アルタがある場所にあった「二幸」。食品デパートとして著名で地下のピロシキ売り場を通りかかるたびに親にせがみ、当時珍しいカリカリしたその菓子を買ってもらったもの。

 梶山はルポで、新宿の街は「なんとなく心の安らぎを覚える」と書いており、これは筆者も全く同感。学生時代、よくバイトで通っていた会社の地下の用度倉庫があった場所は、すでに移転してしまって存在しないが、今でも最もよく新宿で通う場所になっている。まさに倉庫のあったちょうどその位置に、夜遅い時間まで開いている大型書店があるからだ。

 数十年前に台車を転がして書類を運んでいた場所に、今また足を運び書物を選んでいる不思議さ。だけど「月刊現代」亡き後、ルポファンは読む雑誌がないんだよなあ…。 =敬称略 (矢吹博志)

 ■月刊現代 ・発行:講談社 ・創刊号:1967年1月号・150円 ・休刊号:2009年1月号・950円

 

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