JALとチャイナエアの提携が驚きのワケ 「アライアンスを越えたコードシェア」とは?

ネットワーク維持の答えは「アライアンス」

 その後、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』にて、そのパイロットというだけで世界中が信用したと描かれたパンナム(パンアメリカン航空)、あるいはTWA(トランス・ワールド航空)といった、アメリカの代名詞とまでいわれた航空会社が、航空規制緩和により潰れるという事態にまで陥ります。いまでいう「格安航空(LCC)」の登場で経営が悪化したためです。

 そこで、大手を含むエアラインが、サービスを落とさず格安運賃エアラインに対抗してゆくため、他社の路線も共有することによりコストを下げる目的で作られたのが、いわゆる「アライアンス(連合)」です。そのアライアンスグループのなかで、航空会社は変わってもはじめに乗ったエアラインの便名のまま目的地へいけるという「コードシェア(共同運航)」や、「マイレージの共有」などが行われるようになりました。

 アライアンスが生まれた当初は5つのグループがありましたが、現在は加盟エアラインが多い順に「スターアライアンス」27社、「スカイチーム」20社、「ワンワールド」17社のみっつです。ちなみに日本のJALはワンワールドで、ANA全日空)はスターアライアンスに加盟しています。

チャイナエアラインはスカイチーム・アライアンスに加盟する航空会社(画像出典:チャイナエアライン)。

 かつて日本で唯一、国際線を運航していたJALが、なぜ最大手のスターアライアンスではなくワンワールドなのでしょうか。いまでは考えられないことですが、事実、JALがアライアンスに加盟したのはANAから8年遅れました。2000(平成12)年ごろ、当時のJAL経営責任者は、「JAL自体が中心でなければアライアンスに加盟する必要はない」といった旨の発言をしておりましたが、「もはやアライアンス抜きにしてネットワークは構築できない」状況であると判断したときには、スターアライアンス以外しか選択肢がなかったからです。

 ちなみにアメリカのエアラインは、スターアライアンスにはコンチネンタル航空を吸収したユナイテッド航空、ワンワールドにはUSエアウェイズと合併したアメリカン航空、スカイチームには、ノースウェスト航空をのみ込んだデルタ航空というように、厳しい競り合いも見て取れます。

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2件のコメント

  1. 2000(平成12)年ごろ、当時のJAL経営責任者は、「JAL自体が中心でなければアライアンスに加盟する必要はない」といった旨の発言をしておりましたが、「もはやアライアンス抜きにしてネットワークは構築できない」状況であると判断したときには、スターアライアンス以外しか選択肢がなかったからです。

    馬鹿かJALはone worldに加盟

  2. 記事内のスカイチームのコメントは、今回のチャイナエアラインとJALのコードシェアを受けたものではなく、JAL破綻時のDeltaとAmericanによるスカイチームvsワンワールドのJAL争奪戦の後、JALがワンワールドに残留すると決定し、公表した後のコメントかと思うのですが、いかがでしょうか。