トルピード派?ストレート派?
バレルの形状は、大きく分類するとトルピードとストレートの二種類に分けられます。どちらのタイプのバレルを選ぶかは、 ダーツプレイヤーにとって、非常に重要な選択です。 一度どちらかにハマると、変えることは難しい。もはや宗教みたいなものです。
ストレート教/トルピード教の対立
現代の日本では、トルピード教の信者と、 ストレート教の信者の二派に分かれて、各地のダーツバーで 日々勢力争いが繰り返されています。
どちらの宗教に入信するかは、ダーツプレイヤーにとって、 人生を左右しかねない非常に大切なことです。 両派の争いは日々激化しており、非常に危険な状態です。 最近、ニュースでありましたが、 ストレート派の教会(ダーツバーとも言う)に、 何も知らずにトルピードバレルを持って入った若者が、 ストレートバレルしか投げられない体にされた、 という痛ましい事件もありました。いや、正確に言うと、無きにしもあらずというか、いや、はっきり言うとなかった、 真っ赤な嘘ですが、あってもおかしくない。それほどに危険な状態です。 もう、日本でダーツをするのであれば、ストレート教/トルピード教について 「知らなかった」では済まされないのです。 そこで、知らない人のために、わかりやすく、 ストレート教とトルピード教の争いについて、この記事で説明してみます。
数に優るトルピード教徒
トルピード教は、若年層、初心者層の支持を取り込み、 勢力を拡大し続ける一大宗教です。
「ダーツショップで石を投げれば、トルピードバレルに当たる」 と言われるほど、日本のダーツショップにはトルピード型のバレルが多数売られています。ストレートと比べ、トルピードのシェアは圧倒的です。 そのため、残念ながら、純粋無垢な若者の「初めてのマイダーツ」は トルピードであることが非常に多いです。 そして、トルピードは投げやすく、中毒性が高いため、 ダーツキャリアをトルピードで始めてしまうと、 トルピードを辞めることは非常に困難です。 このような構造的問題から、 一生をトルピード教徒として過ごす若者が後を絶ちません。
迫害されるストレート教徒
日本にいるストレート教徒の多くは、 トルピード教からの改宗組が多いのが特徴です。(私もその一人です。) 私を含め、彼らは、大して形状も変わらないストレートバレルを 大量に買い集め「カットが全然違う」「最大径6.4mmこそが至高」 「ポイントの根本の形状が大事」など 真剣に日々議論を戦わせる、敬虔な信者が多いと言えます。
ストレート教は、非常に戒律が厳しいことで有名です。毎日、決まった時刻になると、 巣鴨の方角に設置したダーツボードに向き合います。 そして、ダーツを手に取り、ルーティーンを行います。その後、T20を目がけて数回スローし、 「ジャッ、ジャッ」と、スタッキングの音を響かせます。 そして最後に、「トルピードだとここまではグルーピングしなかった」と、 感謝の言葉を神へ捧げます。
また、近年では「紙フライトこそが真の…」等と主張する PDC原理主義者たちの台頭が目覚ましいです。 バレル形状を取り巻く情勢は、非常に不安定であると言わざるを得ません。
そして宗教戦争へ・・・
トルピード教徒とストレート教徒の多くは、互いを認めません。 彼らは互いに罵りあい、排斥しあいます。 「ダサい」「投げにくい」「いや、スタッキングを考えると・・・」 「グルーピングするようになってから言え」などと異教徒を認めません。 また、長年投げれば投げるほど、改宗が困難になるのも特徴です。トルピードからストレートに変えたり、 ストレートからトルピードに変えることは、真の信仰心が試される行為だと言えるでしょう。 両者の溝は深まるばかりです。
おわりに
トルピード教徒が多い日本では、 我々ストレート教徒は肩身の狭い思いをしています。 最近では、布教活動の成果か、ややストレートの人気も出てきましたが、 まだまだ、ストレート教は、少数派と呼べる宗教でしょう。 そこを迫害するのではなく、互いを尊重する態度こそが、 これからのダーツ界にとって必要なのではないでしょうか。
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