01月17日 19時03分
不特定多数の人が集まるソフトターゲットと呼ばれる場所や施設のテロ対策が課題となるなか、名古屋市のホールで爆発物によるテロを想定した訓練が初めて行われ、施設の職員などが利用客の避難誘導の手順などを学びました。
名古屋市東区の愛知県芸術劇場で行われた訓練は開演直前で大勢の利用客がいるコンサートホールに爆破予告が入るという想定で初めて行われました。
まず、警察官と施設の職員が会場内を一斉に捜索しました。
そして、客席に置かれた不審物が見つかると、施設の職員が利用客を安全な場所まで混乱がないよう避難させ、防護服を着た警察の爆発物処理班が爆発物だと確認したあと、マジックハンドで専用の容器に入れて処理していました。
おととし、フランスのパリで起きた同時テロ事件では、公演中のコンサートホールが襲撃されるなど、ソフトターゲットが狙われるテロが相次いでいることから、訓練には福島県や福岡県などの劇場関係者約50人も参加しました。
愛知県芸術劇場の丹羽康雄館長は「フランスの事件のあと、テロへの危機感が非常に高まっている。
利用客の安全のため対策を進めたい」と話していました。
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