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コウノトリを対策小屋に 県、鳥インフルエンザ防止

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 鳥インフルエンザウイルスの感染を防ごうと、県は二十日、越前市白山(しらやま)地区で飼育している国の特別天然記念物コウノトリ二羽を、南側に隣接する屋根付きの対策ケージへ移した=写真。感染源になる野鳥のふんなどから守る対策ケージの利用は初めてで、使用期間は未定という。

 県自然環境課によると、移したのは雄の「ふっくん」と雌の「さっちゃん」。獣医師と飼育員の計四人が網を使って二羽を捕獲し、手作業で引っ越しさせた。

 対策ケージは幅九・六メートル、奥行き四・六メートル、高さ三・八メートルで、広さは従来の半分以下になる。二羽はともに体長一メートル、羽を広げると二メートル弱。通常はケージ内を区別していないが、環境変化でストレスがたまることを想定し、対策ケージ内は二部屋に仕切った。

 二羽の近くには雄の幼鳥「ゆうきくん」も飼育されているが、屋根付きケージのため移動は不要。

 飼育施設に出入りする職員らも靴底の消毒を徹底している。県自然環境課の担当者は「隔離が最も有効。考えられる対策は全て取っている」と話している。

 (山本洋児)

 

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