同意、というか、シェールガス革命は現状過小評価されすぎ。エネルギーの覇者は世の覇者であるというのは古今東西の真理。
中東なんて、たかだか数十年前は「月の砂漠」みたいな、語弊があるが経済的にはのんびりとした国々でしかなかったのに、単に足下に莫大な油田が見つかっただけであんなに左うちわで暮らせるまでに発展した。中東の戦争なんてアメリカが石油利権を握りたいから主導してきたわけで、ここが根本的に変化。
我が国を見てみれば、原発で酷い目に遭い、脱原発依存と言っても急には無理というシビアな現実があり、火力発電の比率が高まった現状でその燃料となる天然ガスの輸入価格は、足下見られて値上がり、このままほっとけばアメリカがうちのシェールガス売ってあげようとなり、また搾取され続ける。
搾取構造とは言いながらも、この搾取構造を既得権益の構造として商売してきたエスタブリッシュメントな国内外の商社があるわけで、彼らを中心として日本の自主エネルギーの話なんてとんでもないという圧力があった。でもエネルギー政策が国論、選挙の争点となるようにまでなって、大分変わってきた。
じゃあ日本もシェールガスなのか?というと、同じ天然ガスでも、青山繁晴さんを中心としてずーっと言われてきたメタンハイドレート@日本海が最有力で、ここはもうグズグズ言ってないでちゃんと予算つけてやらないとね。青山さんと一緒に調査船に乗り込んだ新藤議員が総務大臣にもなって望みがある。
アメリカは「財政の崖」の危機を回避し、株価が急騰しているが、実際その背景となる株価の強さは、このシェールガス/オイルがかなり効いている。自主エネルギーがある、資源が足下にあるってのは、繰り返すが、数十年前から現在の中東と一緒で宝くじにあたったのと同じだから、色んな問題が解決する。
リーマンショックで誰でも知ってることだけど、アメリカ経済がコケると世界全部がコケる、アメリカがこのようにシェールの宝くじに当たって完全に持ち直すのは世界のためになる。ダウやS&P上がれば日経平均も上がる。あと、EU危機も終わったし、安倍政権はアベノミクスだけじゃなくてツイてるね。
USドルの信任が戻る、ユーロの信任が戻る、ならば円は相対的に安くなる(為替っていうのは相対的でしかない)から、海外向けに商売してる国内産業は楽になる株価もあがる、まあいいことづくめで、ずっと相場見てると、なんか知らないけど世界というのは全部歯車咬み合って一気に動くことが多すぎる。
あと、USドルとゴールドは逆相関で、世界の株価とゴールドも逆相関なんで、これからゴールドは下がる。もっと慎重に言えばアップサイドリスクは激減し、ダウンサイドリスクが激増する。これまでのように数年で金価格が倍々ゲームのトレンドは完全に終わる。