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【社会】

米軍ヘリが不時着 沖縄・伊計島の農道に

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 二十日午後七時二十分ごろ、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)所属のAH1攻撃ヘリコプターが、同県うるま市の伊計島(いけいじま)の農道に不時着した。約二十分前に同飛行場を離陸後、機体の警告ランプが点灯した。県や県警によると、乗員二人を含めけが人はなく、機体の損傷もないとみられる。

 県警によると、午後七時四十分ごろ、住民から通報があった。県幹部は「住民に不安を与えるもので、あってはならない」と述べ、米軍に抗議し再発防止を求める考えを示した。

 政府関係者は二十日、動力系統の不調が原因で、事故を予防するために着陸したと説明した。

 現場は島内のリゾートホテルから約一キロの農道。ホテルの三十代の男性従業員は「音などは聞こえず、全く気付かなかった。建物などの上に落ちず、本当に良かった」と、ほっとした様子。伊計自治会の玉城正則会長(60)は「いつか起きると思っていた。なぜ島の上を飛ばないといけないのか。住民はみんな不安を感じている」と話した。

 不時着したとみられる現場から数百メートル離れたところに県警の規制線が張られ、子どもら十数人が、不安そうな表情で規制線の先を見詰めていた。

 伊計島は那覇市の北東約三十キロで、沖縄本島と橋でつながっている。

     ◇

 沖縄では昨年十二月、普天間飛行場所属の新型輸送機オスプレイが名護市沿岸に不時着し、大破する事故があった。

 

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