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【芸能・社会】

米倉「シカゴ」日米で再演決定 NYで7月、日本ツアーは8月

2017年1月20日 紙面から

主人公のロキシー・ハートを演じる米倉涼子

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 女優の米倉涼子(41)が5年ぶりに米人気ミュージカル「シカゴ」で主演する。7月3日から13日まで米ニューヨークのブロードウェーにあるアンバサダー劇場で再出演し、8月2日から13日まで東京・渋谷の東急シアターオーブで初演から20周年を記念したジャパン・ツアーが上演される。

 2008年に日本版「シカゴ」でミュージカルに初主演した米倉は、12年7月に日本人女性としてナンシー梅木さん以来54年ぶりとなるブロードウェー主演を実現。ブロードウェー史上初めて主人公の米国人役をアジア人が演じるダブル快挙も達成した。全6回の米公演と、その後23回上演された東京凱旋(がいせん)公演はすべて完売する人気を呼んだ。米倉は「私の女優人生においてとても大切な作品で、この作品と出会えたことは運命だと思っています」と話し、思い入れは深い。

 12年の米進出後も米倉は現地や日本で自主稽古を続け、15年12月の「シカゴ」来日公演に出演した湖月わたる(45)の稽古にも協力。そんな米倉に「シカゴ」のエグゼクティブ・プロデューサー、バリー・ワイズラーさんは再出演のラブコールを送り続け、昨年11月に「シカゴ」が20周年を迎えたのを機に正式オファー。米倉側も快諾した。ワイズラーさんは「ブロードウェーデビューから5年がたち、女優、そして女性として経験を積んだ涼子を客席から見ることが今から楽しみ」と期待を寄せる。

 米倉は「20周年という節目の年に『シカゴ』に再挑戦できること、とても光栄です」とコメント。さらに「5年というブランクに不安もありますが、それ以上に(主人公の)ロキシーをもう1度演じることのできる喜びで胸がいっぱいです! 歳を重ねたことでまた違った世界観を表現できるのではないかと今から楽しみです。自分にも悔いのないよう全力で挑みます」と意気込む。日本では4月ごろから本格的な稽古を始め、6月中旬からNYの劇場入りする予定だ。

<シカゴ> 1924年に愛人を殺害し、後に正当防衛として無罪を勝ち取った実在の人物、ベウラ・アナンをモデルにしたロキシー・ハートが主人公のミュージカル。20年代の米シカゴを舞台に、欲望のために手段を選ばないが憎めない小悪魔のような人妻ロキシーが、不倫相手を殺害した罪で起訴されるが、弁護士やメディアを利用してスターの座をつかもうとする物語。米倉が演じるロキシー役はメラニー・グリフィスやブルック・シールズら著名な女優たちも数多く演じている。

 

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