トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

宇佐見「全員の球を受けたい」 キャンプ1軍抜てきの2年目捕手

2017年1月20日 紙面から

キャッチボールする宇佐見=ジャイアンツ球場で(園田佳子撮影)

写真

 「全員の球を受けたい」。2月の宮崎キャンプで1軍に抜てきされた巨人の宇佐見真吾捕手(23)は、今春のキャンプで一皮むける決意だ。

 入団1年目だった昨季は1軍出場がなかった。主力投手とは話したこともなく、マシソンが肩慣らしをする球を受けたことがある程度。だが、昨年の秋季キャンプで飛躍のきっかけをつかんだ。

 ブルペンで若手投手の球を受けている時、日本ハムから移籍した吉川光の投球を近くで見た。最優秀選手にも輝いた左腕の投球に刺激を受けると同時に、「捕ることで精いっぱいだろう」と自分の実力を見つめ直した。

 主力投手との間には、まだまだ溝を感じる。それでも、捕手として投手とコミュニケーションを取ることが大切なことは理解している。「向こう(投手)の意見だけでは一方的になってしまう。だからこそ(自分からの)違った意見でも『ありだな』と思ってもらえるぐらいの会話がしたい」。今キャンプの目標は投手全員との関係を深めることだ。

 昨年12月のアジアウインターリーグ(台湾)では「ファームで感じていたことを少し試せた」と技術の幅を広げた。強肩が自慢だが、それは先輩の小林も同じ。その小林は阿部とのグアム自主トレで、さらに大きい壁となって帰ってくる。ただ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に小林が選出されれば、宇佐見にもチャンスは巡ってくる。

 以前から「与えられた機会を1度でつかむのが大事」と話していた。1軍キャンプ参加に「必死に食らい付いて行くだけ」。何としても結果を残し、開幕1軍切符を手に入れる。(園田佳子)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ