暗く沈む首都ワシントン　「嵐が過ぎ去るのを待つだけ」

　新大統領を迎えた首都ワシントン。歓喜に沸くほかの州からやって来たトランプ支持者とは対照的に、街は暗い雰囲気が覆う。

　「８年前、オバマが大統領に就任した時とは、街が全然違うよ」。黒人が多い南東部のアナコスティア地区に住む無職ブレバード・カニンガム（６１）は当時を懐かしむ。「通りにポスターがあふれ、美しい光景だった。幸福感があった」

　その時は、黒人がホワイトハウスの主になるという、生きている間に見るとは思っていなかった光景を、家族６人でテレビにかじりつきながら見た。

　話題をトランプの話にしたとた…