多摩区版 掲載号:2014年9月5日号

現在、「切り絵作品展〜日本民家園を訪ねて」を開催している

藤田 正俊さん

麻生区在住 切り絵作家 74歳

題材沢山 川崎は面白い

 ○…生田緑地東口ビジターセンターで先月12日から、切り絵の作品展を開いている(9月23日まで)。展示しているのは、日本民家園にある25棟全ての古民家を表現した作品。建物の外観と内部の様子を織り交ぜたり、題材の特徴を誇張させたりと、大胆な構図で題材の情景を完結させて見せるのが作風だ。「当時の人々の生活環境を描きたいから選んだ構図。その建物において何が面白いのを見極めて伝えていきたい」

 〇…もともとは石油プラント建設会社で働いていた。技師だったが、40歳前後に気管支炎にかかり、デスクワークへ。その頃、切り絵作家の滝平次郎さんの作品を見て一念発起した。「これならローコスト、ローエネルギーで自分が打ち込める」。通信教育の美術短大で切り絵を学び、50歳の時に早期退職して作家として創作活動を本格的に始めた。「毎日が作品づくり。富士山の山頂にいるのと同じくらい呼吸が大変だけれど、毎週のようにスケッチや撮影に出かけている」

 〇…これまで手掛けた作品は3千点を超える。「ヤマトタケルの伝承から鎌倉時代、現在のコンビナートなど、いい題材が沢山ある。川崎は面白い」。川崎大師や二ヶ領用水など市内の風景を描いた作品が多い。川崎に関連したテレビ番組のタイトルバックに使われたり、市が発行する雑誌に作品が掲載されたりと、作家としての知名度を上げてきた。トレードマークのひげにちなんで「ひげふじ」と称し、これまでも各地で作品展を開いている。

 ○…力を入れているのがインターネットの活用。自身のホームページでは約3000作品を閲覧できるようにした。特に今は電子ブックを使った新しい切り絵の見せ方を模索している。「浮世絵の元は木版画。より多くの人に楽しんでもらうために大量に印刷されたもの。多くの人の目に触れるようにする方法は色々ある。たくさんの人に川崎の魅力を知ってもらいたい」

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